プリンとエルトンジョンとブランケット
ひさしぶりにオールシーズンズコーヒー。プリンを食べにやってくる。
エスプレッソトニックと一緒にたのんでショーケースを遠くにながめるテーブルでのんびりと待つ。
プリンがやってくると同時にエルトンジョンの「ユアソング」が流れてきた。
「僕の歌は君の歌」。
ボクのプリンはキミのプリンだったし、ボクの人生はキミの人生でもあったんだよね。
二人して好きな歌で、機嫌がいいと鼻歌で歌ったしボクはカラオケなんかでもたまに歌った。歌いながら「君がいてくれる世界ってなんてステキなんだろう…」ってところでほぼ確実に泣いたりするから、人の前で謳うのは本当にたまにだったし今日も一緒に口ずさみながら泣いちゃった。
秋に登場したマロンプリンが、季節商品じゃなくてちゃっかり定番商品化。
プリンなのにモンブランみたいな不思議な味わい。
食感もいいんだけどやっぱり選ぶのはクラシックプリン。
小さなお皿にどっしりとしたプリンに溢れるばかりのカラメル、ホイップ、それからチェリー。
シンプルだけど華やかで気持ちが踊るような姿にまずうっとり。
スプーンを入れてひとすくい。ブチュンとはじけるようにスプーンの上にのっかってフルフル揺れる。舌にのせるとプルンと震えてとろりととろける。
プリンもおいしいけれどカラメルがまたおいしい。甘くて苦くて香ばしくって、ほのかに酸っぱいカラメルをスプーンですくって舌にのせて味わって、エスプレッソトニックの泡で口をすっきりさせる。
エスプレッソトニックも甘くて苦くて香ばしくって、そして酸味が後味スッキリしてくれる。よい相棒な今日の午後。
お店の人が「随分寒くなりましたネ…、よければお使いください」ってブランケットを持ってきてくれた。おデブちゃんなのに末端の冷えがなやましい体質、お年頃(笑)。心遣いがありがたい。
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