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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2022年5月の記事一覧

まもなく閉店してしまう店のコト

新宿駅の西側の大々的な再開発。「新宿グランドターミナル」って名前もついて本格的に始動する。 世界一の乗降車数を誇る新宿駅はデベロッパーにとって宝の山。 どんな街になるんだろうとワクワクでもあり、でも今までの思い出が一掃されると思うとさみしい。しょうがない。 メトロ街でがんばっていたお店はどうなってるんだろう…、と思って来てみたら永坂更科布屋太兵衛は5月10日で店じまい。 向かい側の万世も今月いっぱいで終わるんだという。 万世で昼にしようかとお店に入った。 好きなお店がなく

涼しい夜の味噌煮込みきしめん

灯ともしごろの「尾張屋」に来て軽く夕食。 なににしようか、ちと迷う。 野菜モリモリの冷やしきしめんがあればと思うも、まだはじまっておらずならばかつ丼?あるいはカレー南蛮そばかと思うも、野菜をたくさん食べておきたく、味噌煮込みきしめんを選んでたのむ。 のんびりした時間帯だったからでしょう…、お店の人と会話がはずむ。 「体は元気になりました?」って聞くから「体はね」って答えると、心は時間がかかるから無理せぬようにとやさしいひと言。 無理せぬことが大切だけど、ほんのちょっとでも

It's finger lickin' good!

無性にフライドチキンが食べたくなって、ケンタッキーフライドチキンにやってくる。 鶏の唐揚げでは断じてなくて、フライドチキン。 それもあくまでケンタッキーフライドチキンのフライドチキン。 それを定期的に食べたくなって、食べたくなると我慢できなくなってしまう。 オリジナリティにあふれる料理。 魔的な魅力をもった料理のなせる技。 四ツ谷駅前にあるお店でのんびり、こころおきなく味わうことにすることにした。 それにしてもケンタッキーフライドチキンのメニューって昔は本当にシンプルだった

羽つきチーズドッグっていうオリジナル

淡路町からテクリテクリと秋葉原。行きたいお店があったから、のんびり散歩の隣町。 中山道に面して「カフェモコ」ってお店があって秋葉原に来るたび寄っていたほどのオキニイリ。 入り口左手にカウンターがあって注文をして先払い。飲み物と番号札をもらって料理は出来上がり次第運ばれてくる…、って仕組みの店でカウンターのすぐそばの半地下フロアに置かれてた薔薇の花を模した真っ赤なソファがタナカくんの定席だった。ひさしぶりに来たらそのソファは無くなって、普通のソファになってたけれどその場所に座

朝のキンパは値千金、500円。

朝の散歩をいつもと違ったルートでたのしむ。 目的地は新宿の街。まっすぐ西に歩けば20分もかからず新宿三丁目。けれど今日はちょっと北側を歩いて大久保を目指す。 それというのもキンパをどうにもこうにも食べたくて、ならば東京のリトルコリアに行くのが一番…、と思った次第。 オキニイリの「明洞のり巻」。 24時間営業の店で朝食メニューがあるわけじゃない。けれどキンパが500円。朝ご飯にほどよい量でほどよい値段。それにする。 厨房の中にはオモニが2人。男性店長との会話は韓国語。やってく

船橋屋。平日のお手軽天丼のピーマンが好き!

25回目の月命日に天丼を食べようと思って「船橋屋」にする。 新宿を代表する天ぷら屋といえばつな八、あるいは船橋屋。その両店がほぼ向かい合うようにある。 つな八は民家造りの一軒家。日本風情が味わえるからインバウンドの人たちの行列がいつも出来てたものだけど、今ではどちらも程よいくらいのにぎやかさ。 カウンターに座ると間近に天ぷらを揚げる様子がみてとれる。 シュワシュワパチパチ、油の中で揚がる音。 音と一緒に胡麻の油のおいしい香り。台の上には揚げられるのを待つ野菜たち。そして職

赤い叉焼、香港麺

お昼に「新記」。 四谷三丁目の交差点に面した小さな香港みたいな気軽なお店。 BGMも香港の流行歌。昭和の日本のポップスみたいな曲ではじめてきくのになつかしい。 お店に入り、通りに面したカウンターについてぼんやり。大きな窓越しに町の様子がみてとれる。 買い物をする人たちなのか、地下鉄にのってどこかに行こうとする人たちなのか、街はどこかソワソワしているように感じる。 週末だなぁ…、って思ってちょっとしんみり。 30種類の小皿料理から好きなものを3つ選んで1000円という料理の中

どのうどんにも似てないうどん

西新宿の7丁目。超高層ビル街の間近にあって路地が入り組む昔ながらののんびりとしたのどかな町並み。 個性的な小規模飲食店が集まるエリアでもあって、夜は近所の仕事終わりの人たちで賑わっている。 来てみたかったお店があってやってきてみる、雨の中。 「うどん屋ギビツミ」ってお店。 住所をたよりにやってきたら以前、大盛り系の食堂があった場所。タナカくんと何度か来たことがある場所でした。 ちなみに「ギビツミ」って店名は忌野清志郎さんの曲のタイトルから命名されているようで、「give

東京大丸イノダコーヒのロールパン

東京駅で軽く食事をしておこう…、と、イノダコーヒにやってくる。 窓に面したおひとり様用のカウンター席に案内されるも、すぐに大人数のグループが来た。 ネットワークビジネス系の人たちみたいでいささかうるさい。 嫌だなぁ…、と思っていたらお店の人がやってきて「お席を変わられますか?」と聞く。 あぁ、ありがたいと立ち上がりどこにしようかと迷っていたら「テーブル席でもよろしゅうございますが」というので、オキニイリの入口近くのテーブルにつく。 窓に面しているわけじゃない。だから見晴らしは

アサカラプリン

ひさしぶりのつばさコーヒー。 来なかった間に客席配置を変えて入り口側にハイテーブルにハイチェアー。しかも4人がけの大きなテーブルを配置して、ふたりようのテーブルがお店の奥に移ってた。 お店の一番奥の隅のテーブルもらって座る。 外の景色は見えなくなった。代わりにお店のほとんど全部が見わたせて落ち着く感じがボクは好き。 メニューは変わらず4種類。 プリンがついたの、フルーツサンドやたまごサンドがメインになったの、最近はじまったローストビーフサンドイッチがメインのとどれもおいし

銀座ウエスト。ひさしぶりのサンドイッチ

オキニイリの銀座ウエスト。 ケーキの売店の横に階段。たった三段しかないのだけれど、一段ごとに背筋がのびる。 階段の先に重い階段。 何十回も開けてるはずなのに、ドアをあける瞬間に軽い緊張感に気持ちが昂ぶる。 店に入るとやわらかな光に包まれたような気持ちになるのもステキ。 ハムと卵のサンドイッチをトーストしたライブレッドで作ってもらう。 通い続けた今となっては、トーストセットやハムトーストといったオキニイリの料理がいくつもできた。 けれど昔はハムと卵のサンドイッチばかり食べて

心かけあしさせながら食べに来る昼の弁当

「くらわんか」で昼。 大好きなお蕎麦屋さん「大庵」と同じ経営、同じビル。大庵は二階にあって、このくらわんかは地下一階。 夜はたのしくお酒が飲める気軽な日本料理店。 月ごとに定番料理の他に異なる地方の郷土料理が献立にのる。まるで毎月新装開店みたいな感じがたのしいお店。 昼も手軽な定食類が多彩に揃う。 目当ては昼の名物「くらわんか弁当」。 お重の中にギッシリいろんな料理が並んで汁におかわり自由の季節のご飯。それでたったの1000円、しかも税込みというのがありがたくタナカくんと一

500円で買える朝の元気、スパイスカレー

家から四ツ谷の駅までひと駅歩く。ちょうど真ん中あたりに「スパイスカレー食堂」ってスリランカカレーの専門店が朝からやってる。 「南の島のマゼるカレー」というキャッチフレーズ。 エキゾチックな顔の女性の黄色いのぼり。 お店の外にもおいしいカレーの匂いがただよい、思わずお腹がグーっとなる。 500円ぽっきりという朝のカレーがあるのがうれしい。 先日は豆のカレーとポークカレーのコンビネーションを食べてみた。今日はシンプルに豆カレーだけ。 カウンターには象の像。プラスティックのバス

朝の呪文はシェントウジャンにシャオピンジャーダン

四ツ谷一餅堂で朝ごはん。 最近、ここではあたたかい豆乳と台湾スイーツで軽くお茶…、って使い方を好んでしてた。今日はしっかりお腹を満たす。 台湾カフェとでもいいますか…、豆乳に台湾茶、軽食、それからスイーツだけでメニューが構成されてるお店。 最近、こういうお店が増えている。 大抵朝から営業していてちょっと不便な場所にあり「台湾が好き」ってやさしい情熱に溢れてる。 儲かりそうなことをとりあえずなんでもやっちゃう大きな会社が「台湾式朝食健康豆漿」ってお店を水道橋に出したけど、あ