船橋屋。平日のお手軽天丼のピーマンが好き!
25回目の月命日に天丼を食べようと思って「船橋屋」にする。
新宿を代表する天ぷら屋といえばつな八、あるいは船橋屋。その両店がほぼ向かい合うようにある。
つな八は民家造りの一軒家。日本風情が味わえるからインバウンドの人たちの行列がいつも出来てたものだけど、今ではどちらも程よいくらいのにぎやかさ。
カウンターに座ると間近に天ぷらを揚げる様子がみてとれる。
シュワシュワパチパチ、油の中で揚がる音。
音と一緒に胡麻の油のおいしい香り。台の上には揚げられるのを待つ野菜たち。そして職人さんの見事な手際。お店の中のさまざまがよってたかってボクのお腹を鳴らさすシアワセ。
目の前で出来た天ぷらが一旦厨房に持ち去られ、丼に入って戻ってやってくる。蓋をいただく丼にしじみの汁にきゅうりの酢の物、漬物がつきひと揃え。
蓋をあけるとタレの香りがフワッと花を咲かすようにして漂ってくる。
海老に穴子、ピーマン、かぼちゃ、それから玉ねぎ。
甘み、辛みのバランスがよいタレをまとって衣はふっくら、そしてしっとり。にもかかわらず揚がった直後のサクサク感の名残を感じるオゴチソウ。
硬めに炊けたご飯も好み。油まじりのタレがからんで舌の上を転がるおいしさ。天ぷら+天つゆだとか、天ぷら+ご飯と違った天丼ならではのおいしさをハフハフ堪能。
穴子は分厚く、野菜がおいしい。特にピーマンの天ぷらが格別に好き。クチュっと潰れて緑の香りがとてもはなやか。日本料理の天ぷらがほんのちょっとだけ西洋料理に寄っていくのがオモシロイ。
最後に海老を残して尻尾もパクリ。おいしかったよ…、オキニイリ。
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