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おいしい食べ物、たのしい食べ方

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おいしく食べてやろう。 たのしんでやろうと思うと、いつもの料理、いつものお店も違ってみえる。 飲食店を嫌いになるのはもったいない。
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2020年6月の記事一覧

中原さんの一蘭でジュラン

有楽町の東京フォーラムの向かい側にある山手線の高架下。 近年随分、開発が進んでいて丸の内のビジネスマンのランチ需要をあてにした気軽なお店が次々出店。 特に麺のお店が充実してて、丸亀製麺、餃子の王将、神座なんかも出店してる。 間もなく東京駅というちょっとはずれに「中蘭」という店がある。 ジュランと読む店で、去年の4月25日オープンというからまだもう1年以上も経っている。前から来ようと思っていたけどやっと今日。 衝立のあるとんこつラーメン店として有名な一蘭を創業したのが中原さん

生粉打ち三昧、窓の外には超高層ビル

明日から本格的な雨になるんだという、今日は不思議なほどに晴れ。 晴れやかな気持ちで蕎麦を食べましょう…、と新宿駅の高島屋にある「小松庵」にやってくる。 好きな店です。空気がいい。 余計な飾りを配した和の空間に大きな窓から光が差し込む。 白い壁と白木の空間は光をほどよく反射して、光をためこむようにぼんやり輝く。光の中に身を置くと自分までもが輝くような感じがするのにウットリします。 しかも窓の外には超高層ビル街。遠くに都庁の頭も見える。ダイナミックで背筋がのびるロケーション。お

ハッシュブラウンはこころのゴチソウ

ひさしぶりにバーガーキングで朝ご飯。 一時期、時短で朝ご飯には遅い時間の開店になり、それもやっと通常営業。とはいえ昔は24時間営業だったんだよな…、と思ってなつかしむ。 当時は朝食限定のクロワッサンサンドイッチがあったりもした。今では朝から通常メニュー。一番軽いメニューを選ぶとするならばホットドッグで、それにする。 細いソーセージにふっかりとしたドッグロール。ケチャップ、ピクルス、マスタード。プチュンと歯切れて口の中がいろんな味でにぎやかになる。 お供にアイスティーとハ

日本で一番贅沢な肉野菜炒めかも…。

新宿にでて昼ご飯。新宿西口メトロビルにある「万世グリル」にやってきてみる。 ランチはほぼハンバーグの専門店。 最近ではとんかつにも力を入れてはいるけれど、どちらかといえば牛肉を気軽にたのしむことができる洋食屋さん…、って性格を昔から守ってる。 お客様の年齢層は高いです。50歳以上がほとんどかなぁ…、ハンバーグという料理はもしかしたらそういう年齢層の人たちのゴチソウなのかもしれないなぁ…。昔は子供が大好きな料理だったけど今では違う。オモシロイ。 周りの人たちがほぼハンバーグを

黒豚のおいしい食べ方は鹿児島の人に聞け

銀座でテキパキ。けれど上等なランチを食べようと銀座インズの「いちにぃさん」にやってくる。提供時間はクイックで、でも上等という店はランチにぴったり。ありがたい。 旧江戸城の外堀を埋め立て作った高速道路の高架下。 前の東京オリンピックにさきがけてできた施設で60年以上の歴史を誇る。 インズって名前は銀座の中心的な存在になりたいからと「GINZA」の真ん中の3つの文字、「INZ」と名付けた。気が利いている。 1・2・3と3つの建物に分かれてて、いちにぃさんは「1の地下」。かつて

美松のおむすび、焼いたたらこに玉子焼き

おいしいおむすびを食べましょう…、と定食美松。 開店時間に間に合うかしらとハラハラしながら、電車の中で気持ちが走る。 電車を降りて階段あがり早足あるきで到着しました。時間は開店とほぼ同時。カウンターにふたり組。3人目のお客様として入店し、カウンターの一番端に座って注文。 おむすびを食べようと思ってやってきたのに、厨房の中の黒板に書かれた定食メニューがまた魅力的。 今日は鰆の焼き魚。ささみのフライもおいしそうだし、野菜とイカのかき揚げなんておいしい香りが料理の名前から立ち上が

新宿御苑脇でアメリカのステーキ

新宿三丁目のキャッスルロック。 新宿御苑のメインゲートにほど近く、新宿二丁目と三丁目の境目という町外れ感が漂うエリア。緑豊かで好きな場所。 そういえばお店が入っている「新宿Qビル」。 かつてバブルの頃に株の神様って呼ばれてた邱永漢が持ってたビルで、他にもいくつか「Q」が名前につくビルがこの界隈や渋谷にある。 昔、このビルの地下に「雪園」っていう当時の日本では珍しかった湖南料理のお店があって、上品で繊細な味が好きだった。さすが美食家としてもならした邱さんのビル…、って感心し

シュウマイ、担々麺に麻婆豆腐で三位一体

大衆点心の代表といえば、餃子に焼売、それから雲呑。 日本で一番一般的なものは餃子。特に焼き餃子ということになるのでしょう。 けれどそれぞれにそれぞれファンがいて当然で、ボクは断然、雲呑派。 ペロペロとした薄い生地が主役の茹でワンタンもおいしければ、みっちり餡を抱き込んでパンパンになったワンタンも好き。揚げワンタンはまた独特で、多彩で飽きぬオキニイリ。 「ボクは絶対シュウマイ派」という友人がいて、ならばおいしいシュウマイを食べに行こうかと有楽町の「小洞天」にやってくる。 有楽

椿屋珈琲店の特製アイスコーヒーは氷までコーヒー

ひさしぶりに椿屋珈琲店。新宿の店。 かつて「談話室滝沢」があった思い出深い場所であります。 優良企業の役員応接がテーマのようなゆったりとした空間に、役員秘書のような風情で教育の行き届いたサービススタッフのおもてなし。 ちょっと高かった。でも納得のできる値段を認める人でにぎわっていて、ボクもよく使ってた。 文筆家と出版社の打ち合わせや、芸能プロダクションの人たち、企画者とフリーランス天国みたいな場所でもあって当時の新宿のムードを感じるのにいい場所だった。なつかしい。 店は変

チャーハン弁当じゃなくて横濱チャーハン

崎陽軒の横濱チャーハン。 チャーハン系の弁当には炒飯弁当と横濱チャーハンの2種類がある。どちらもチャーハンとシウマイがメインの弁当。けれどほんのちょっとづつ内容が違ってどちらにしようか悩む。 炒飯弁当はシウマイが3個、鶏の唐揚げ、塩焼きそばとおかずが豊富。一方、横濱チャーハンはシウマイが2個、鶏のチリソースとおかずは少量。代わりにチャーハンの上にグリーンピースとエビがのっかる。つまりチャーハンがメインという訳。横濱チャーハンの方が100円ほど安いということもあってでしょうか

お一人様用のカウンターが居心地がよいってステキなことです。

午前中の打ち合わせが盛り上がって終わった時間が1時過ぎ。 お腹が空いて、そうだ、焼肉でも食べて帰ろうと長春館を覗いてみた。 創業昭和29年。60年を超える歴史の老舗店。 炭で肉を焼くというスタイルの焼肉店としては東京最古という人もいて、創業当初のテーブル4つの小さな店が今ではビルを構える立派な店として続いてる。 ランチは手軽な値段で肉を炭で焼けるというのが人気でいつも混んでいる。 ちょうどランチが終わった時間で店から続々。サラリーマンが満足そうな顔で出てくる。1階フロアの

週末の朝はにぎやか、グッドモーニングカフェ

土曜日の朝。散歩をします。 家から南に向かって歩く。新宿御苑の東端を右手に眺めてリズムよく。 10分ちょっとでグッドモーニングカフェに到着。 グッドモーニングと名前をいただきながら、しばらく朝食営業をやっていなかった。それが週末だけ朝食営業を再開した…、というので土曜日を狙って来ました。 朝食営業再開を待ちかねていた人たちが多かったのでしょうか。お店の中はほぼ満席。テラス席はどう?って聞いたらいいですよって、それでテラスのテーブルもらう。 日差しさわやか気温もほどよく、と

パセリとセロリのジュースを飲んでいきなさいとおばさんが言う!

ニュー新橋ビルの中にあるベジタリアンでジュースを飲もうと思ってやってきた。 お店に入った途端にカウンターの中のおばさんが「あなた、パセリセロリジュースを飲んでいきなさい」っていう。なんで?って聞くと、かなり疲れているように見えるしその太り方だったら血をサラサラにしなくちゃいけない。それにはパセリとセロリが一番。あまりに説得力のある言い方に、迷わずそれをたのんで待った。 ジューサーにパセリとセロリ、リンゴとパイナップルなどなど放り込みジャジャッと砕いてジュースができる。レモ

アイス抹茶の抹茶は茶筅で点てる入念!

食後にお茶。 オキニイリのヴァーヴコーヒーロースターズ。 ちょうど食事をしながらもしコーヒー専門店を経営するなら、この店みたいな店がいいなぁ…、なんて話をしていてそれで。 何を飲もうかとメニューを見てたらアイス抹茶というのがあって試してみる。 そしたらなんとドリップコーヒーを落とすための場所に茶器を取り出しおいて、茶筅でシャカシャカ抹茶を点てる。点てたばかりの抹茶を氷を入れたカップに注ぎ、キリッと冷やしたところにミルク。 さすがに香りが鮮やかで苦味がほどよい。しかも旨味が