砂を掻く

腫れた空気の 真ん中を
埋めたこころが 今は居ぬ
折れた鎖の つなぎ目が
いつの間に肌 掻きむしる 
わたしは今や 気付けない
見過ごす息の 温もりが
わたしは既に 褪めたのだ
果実を紡げぬ 焦燥だ

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