営業利益率33%を叩きだしている一部上場マンションデベロッパーはどこだ?

みなさんこんにちは、榊淳司です。
先日リリースした note の記事
「コロナ不況による注意情報第1号 東証一部上場の某マンションデベが倒産危機」
が大好評です。

https://note.com/sakakiats/n/nf356ebe7c24c

みなさん、それだけマンション業界の
盛衰に関心をお持ちいただいているのですね。

前回は「倒産するかもしれない」という一部上場企業のお話し。
今回は「儲かって仕方がない」という
マンションデベロッパーのことを書きましょう。

このデベロッパー、2020年3月期の決算をみると、
営業利益率がなんと約33%ですよ!
これはもう、業界の常識としてあり得ない水準です。
なぜ、そんなことが可能なのか?

業界人なら分かるはずです。
この世界、事業計画段階で「利益が5%」なんて
こともわりあい多くあるわけです。

特に電鉄子会社のデベロッパーなんて、
経営陣は本社で使えないボンクラさんばかり。
生き馬の目を抜く不動産業界で
まともなマンション開発事業なんて
できるわけもありません。

そこでH社が持ち込んだ案件にJV参加。
何とか親会社に「000億円規模の事業をやっています」
という顔をして見せるわけですよ。
そういう案件は、最終利益が一桁パーセントもザラ。

何といってもボンクラ役員の給料は
親会社から出ているので、そんなに利益を上げずともOK。
何とか赤字にならなければいいわけです。
そういうゆるーい会社もある中で、
営業利益率33%をたたき出すなんて、
いったいどういうことなのでしょう?

私はマンション業界を眺めて30年余り。
その経験値と観察眼でこの記事を書かせていただきました。

その粗利33%企業がどこで、
いったいどういう事業スキームを組んでいるのか?
粗利33%の仕組みはどうなっているのか?
その驚愕の真実の裏側は如何に?
それは以下の部分でお読みください。今回も300円です。

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