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「EASTWARD(イーストワード)」ストーリーをとことん考察

こんばんは。普段はボカロに関するnoteを書いているさかじょんです。

以前、「イーストワード」に関して、ネタバレなしの紹介記事を書きました。まだ読んでいない人はこちらを先に見ていただき、ぜひプレイしてください!

そこからさらに二十数時間をかけてスクショを撮りまくりながら2周目を進め、そこからさらに考えに考え、ストーリーに関する考察がある程度深まったので書いていきたいと思います。

ネタバレが満載、この上なくネタバレです。未プレイの人はブラウザバック!

留意事項

一番大切なこと

本考察を読む前に、とりあえず「イーストワード」を1周プレイすることが一番大切です。

基本的なストーリーに関する解説は割愛する部分もありますので、プレイしていない人にとっては「何が何だか分からない」というのもありますし、前情報なしでイーストワードをプレイできるというのはまたとない経験です。

イーストワードはストーリー以外(特にグラフィック)の評価も非常に高く、やって損はないゲームだと思います。

ただ、他の方のレビューにもありますが、全体とするストーリーテリングの空白が多く、1周でスッと腑に落ちるストーリーとは言い難いものになっています。
(個人的にはエヴァンゲリオンのストーリーテリングに近いのではないかなと思っているんですが……)

そこで、今回は主にゲーム中の人々のセリフなどから、ストーリーの空白をなるべく埋める形で、全体のストーリーを考えていきたいと思います。

「大地の子」をプレイしておきましょう

作中ゲームである「大地の子」は、騎士団の1人であるガイ親方が、自身ら騎士団をモデルに作成したゲームです。本考察も「大地の子」を典拠として考える部分があります。メインストーリーはやったけど「大地の子」はやっていない、という人は、できれば大地の子をプレイしておくことをお勧めします。

ただし、「大地の子」2周目は非常に難易度が高いです。「自分でクリアしたいけど難しいよ~」という方は、目次から本記事末尾の「謝辞」まで飛んでいただき、偉大なる先行者の攻略情報をご参照ください。

免責と細かい留意事項

本考察は私によるストーリーの解釈を述べるものであり、「絶対こうだ!」みたいに言えるものではありませんし、これ以外のストーリー解釈を否定するものではありません。

また、本記事はいちファンの自発性によるもので、PRではありません。



改めて、未プレイの方はブラウザバック!


それでは参りましょう!


事前に確認しておいていただきたい論点

まず、物語の核心にはかかわってくるものの、断定できない論点について述べておきます。その後の全体ストーリーの流れの考察では、これらの論点を踏まえて考えますので、先んじてご確認ください。

普通に1周目をクリアしただけでは「ええ!?」となるような論点もありますが、いったん飲み込んでいただきつつ、ひとまずストーリー全体考察まで読み進めていただければと思います。笑

ここでは、各論点に対する本考察中の判断と、そう判断した簡単な根拠を提示しておき、詳細はストーリー全体考察の中でご説明します。

アルヴァとマザー(珊)の関係

直接的なつながりはないものと考えます。
「大地の子」において、アルヴァとマザーは重なり合う部分があるため、「アルヴァはマザーのクローンである」「アルヴァがオリジナルであり、珊がそこから生まれた」などいろいろな説が考えられますが、いろいろ考えた結果、あまり確証は得られませんでした。

作中に登場するアルヴァは、オリジナルかクローンか

オリジナルアルヴァは作中時点では既に亡くなっており、作中のアルヴァは既にクローンであると考えます。
理由は長くなりますのでストーリー全体考察にて後述します。

アルヴァの祖父が生きた時代は、騎士団やソロモンが生きた時代と同時期か、ズレているか

同時期と考えます。
おそらくイザベルはアルヴァの祖父が作った人造人間(超人)であるため、「生命の卵」が発明された後でなければなりません。時間磁場の詳細な仕様が明らかでないため、「未来」が時間磁場に囚われた以後にアルヴァの祖父が何かしらを行える世界線があるのかは不明です。よって、本考察においてアルヴァの祖父が「未来」で生きた時間は、騎士団やソロモンが生きた時間と同じくらいであり、アルヴァの祖父はソロモンが展開した時間磁場から脱出したものと考えます。

ダム城の子どもクローンソロモンとウキウッドの青年クローンソロモンは別人か、同一人物か

ここでは別人と考えます。

前提として、作中の子供ソロモンと青年ソロモンは、「未来」に居る老人ソロモンのクローンであることが公式Wikiに記載されています。

「彼らは全てクローンであり、「未来」で会える年老いたオリジナルソロモンによって作られた」

(この公式wikiの記述ってどれだけの公式性があるのか分かっていないのですが……)

ウキウッドが時間磁場の霧に包まれているせいで、時間軸が非常に読みづらいのですが、後述するように青年クローンソロモンが通常のスピードで年を取ると考えづらいことから、ダム城のソロモンとは別人であり、別途行動していたと考えます。

イザベルがウキウッドに行ったのは、ダム城がタタリに襲われるより前か、後か

本考察では、ダム城がタタリに襲われた後としていますが、それほど重要な論点ではありません。
作中では、ジョン珊と出会って少し後、イザベルが「賢いサル」に出会っている話が登場します。イザベルがウキウッドについたのが、このタイミングのことを指しているのか、それともダム城を発った後なのかが判然としないという感じです。

「賢いサル」
「列車にいたっていうサル」

ストーリー全体考察

それでは、いよいよ全体考察に参りましょう。
ゲーム中の時系列ではなく、イーストワードの世界における時間軸で整理して考えていきます。

考察の核となるのは、「未来」でパム船長がしてくれる「昔話」です。以下、一応全文を記載しておきます。

昔話をしてくれる

船長「むかしむかし、大きな災害があった。人々は廃墟に身を寄せ、来る日も来る日も…ただ翌日の朝日を拝めるよう祈った。賢者たちが災害を制御する方法を見つけた。それは2人の少女だった。1人は災害を制御する力を持っていた。もう1人は命を創造する力を持っていた。(ここで一部スクショ失敗……) 邪悪な魔王が2人の少女を捕まえて…災害と創造という2つの力を手に入れたんだ。そこで英雄たちの出番だ。勇敢な英雄たちは魔王の城に攻め入り…2人の少女を救い出した。」
珊「魔王はどうなったの?」
船長「魔王は城の中で怒り狂ったよ。」
珊「それから?」
船長「それから? うーん… 英雄たちは2人の少女を隠した。魔王の目を避けて。」
珊「それから?」
船長「それから? その後は…何もない。」
珊「変なお話…」
船長「そうか?」
珊「英雄たちはどうして魔王を倒さなかったの? 「大地の子」では、魔王を倒すんだよ!」
船長「魔王を倒す…? そうだな。どうして倒さなかったんだ? もしかしたら、そこまでの力はなかったのかもな。」
珊「私がその女の子だったら、英雄と一緒に…悪い魔王を倒すのに!」
船長「おう、珊ならきっとできるだろうな。」

先んじて述べておきますが、長いです。笑
以下、メインとなる考察です。

昔から

タタリとマザーは存在していたと考えられる。マザーは「永遠の命」を持つと作中で述べられている。自然界の破壊と創造の象徴みたいな感じ?

10000年くらい前?:「未来」に騎士団が生きていた時代

→タタリによる滅亡を恐れるアルヴァ祖父含む賢者たちが、タタリを制御する「マザー」の力を発見した。マザーの中には2人の人格が含まれていたため、それを尊重して「2人の少女」と呼ばれる(以下、「白珊」と「赤珊」)。

→白珊はタタリを制御して生命を滅ぼす力を持っており、赤珊はタタリが過ぎた後に異常気象を整え、生命の力を増大させて浄化する力を持っている。

→白珊は自らの滅ぼす力を嫌い、内気で引っ込み思案な性格。赤珊は自らの生み出し浄化する力にプライドを持っており、わがままで機嫌を損ねやすい性格。どちらも「未熟である」という点で共通している。

→当初、アルヴァの祖父とソロモンは共に研究をしていた? マザーの力を具現化するものとして、アルヴァの祖父は「生命の卵」を、ソロモンは「カロン」を発明した。生命の卵は赤珊の力を使い、カロンは白珊の力を使う。また、マザー(赤白珊の複合体)のエネルギー(かけら)はそれらの動力源となる。

→この時点で、生命の卵から超人を作れるようになっている。アルヴァの祖父は王女であるアルヴァを守るため、不死の存在としてイザベルを生み出し、アルヴァの恋人とした(公式wikiに「パートナー」記載はあり)。アルヴァが本当の王女であるか、どこの王女であるかは不明。

https://eastwardwiki.com/Alva

→ソロモンは、自らの理想(人類の高速での進化)のために、研究者集団から離反し、マザーを含む3システムを自分の理想のために奪って永遠の塔へ逃げ込んだ。

→赤珊は、生命を生み出す力を振るいたいのでソロモンに協力的だった。白珊は生命を滅ぼしたくないのでソロモンに非協力的だった。

→白珊は心の内側に逃げ、赤珊が肉体の主導権を握っていた。主導権を握っている人格は、使おうと思えばもう一方の人格の力も使うことができる(最終盤で、赤珊が「タタリを解き放った」と言うことから)。赤珊はソロモンと協力し、白鯨港など各地で人の生産→タタリによる収穫を繰り返し、人間の進化を加速させようとした。収穫は、人々の記憶を刈り取って新しい命に付与し、進歩を進めようとしたということ(ダム城温泉イベント後にジョンが見たグリーンバーグの夢(その中で、サラは「これは全部、現実よ」と言うが…)において、ユヴァは「あなたのせいじゃないってこと」「これは…運命なのよ…」「あなたが来ても…変えることはできない…」と言う。ここから、ユヴァはタタリで滅ぼされる記憶を引き継いでいる可能性がある。にもかかわらず暮らしがそんなに進歩していないのは、グリーンバーグの人々なりの抵抗なのかもしれない)。

→イーストワードでカロンの到着を待っていたというのは、カロンが世界を滅ぼし尽くして新しい生命を生み出すのを待っていたということか。

→アルヴァの祖父と騎士団一同は、ソロモンからマザーを取り返そうとした。勇敢な王女であるアルヴァはそれに加わるが、失敗し、命を落とす?(大地の子1周目ストーリー)

→アルヴァの祖父は悲しみ、生命の卵からクローンアルヴァを生み出す。再びソロモンに挑み、ソロモンはマザーの力を使って抵抗する(「大地の子」2周目における「しん・まおう」)が、王女クローンアルヴァの活躍により、騎士団はマザーを奪還し匿う。(大地の子2周目ストーリー)

「しん・まおう」の手元にマザーらしき人物がおり、姫はパーティ側で戦っているので、「マザー」≠「姫(アルヴァ)」という傍証にもなるかもしれない

→ここまでのお話を、ガイ親方がゲーム化(「大地の子」の完成)

→ソロモンから奪還された赤珊は、ソロモンの元で自身の生み出し浄化する力を多く振るえるはずだったのを邪魔されたと思う。ただ幼い性格なので、大地の子のゲームをするときは無邪気に笑う。この時は、白珊も現れて一緒に楽しんでいたのかもしれない。

「面倒な老人たち」

→白珊を奪われたため、カロンを制御できなくなったソロモンは、自分を守るため永遠の塔にコアを立てて「未来」を時間磁場で覆い、カロンが到着する前日の1日をループさせる。「未来」ではカロンは再創造とセットであると理解されていたため、祝典が催される予定だった?

→その頃、騎士団のうちトーマスのみは時間の島に住んでいた(「大地の子」で言う離れ小島、海の近く。「大地の子」でも、魔法使いは離れ小島に住んでいる)。コアから遠いため、時間磁場の影響が弱く、記憶が保持されたまま肉体が保たれるという中途半端な状態でループに入ってしまった。よって、トーマスは万年カレンダーをめくりながら、1日で記憶ごとリセットされてしまう他の騎士団のメンバーとともに、時間磁場を解除してソロモンを倒せる日を待った。

ここでは「君」=トーマス

→騎士団は、マザーを逃がすこととソロモンへの抵抗のために、マザーを人間培養槽の中で保存状態として鉄道に乗せ、時間磁場を突破させて西に送り出した。この鉄道は後のポットクロック島の地下に埋もれた。

→アルヴァの祖父・クローンアルヴァ・イザベルは時間磁場からの脱出を試みた。アルヴァの祖父一行がロケットに乗って時間磁場をくぐり抜ける際に時間にブレが生じ、比較的現在に近いダム城にたどり着いた。このころリーは若い。クローンアルヴァは東の国の王女としてダム城の人々に受け入れられ、イザベルはクローンアルヴァを守る騎士として受け入れられた。

→少し不思議な話だが、このタイミングで「大地の子」のゲームとクラブアップルが「未来」から持ち出されたと考えるよりほかない?(「大地の子」はガイ親方が作ったものであるほか、アーチィも「できた当初から見ている」ため、「未来」で生まれたことは確か。また、クラブアップルは「未来」の植物学者が発見したと言っている)。クラブアップルはマザーが乗せられた電車に乗っており、ポットクロック島に根付いて後の人々の食糧となった。「大地の子」はアルヴァの祖父がダム城に持ち出し、若い頃のリーがファンになったほか、各地にゲーム機が置かれるようになったのかもしれない。ただ、ポットクロック島にもなぜゲーム機があるのかは謎。昔、ウィリアムのように地上から物を持ち帰った人がいたのだろうか。また、ジョンやウィリアムのように、比較的普通の人間寄りであっても「未来」に入ることはできた。同様に、未来へ入って出られた人間が「大地の子」やクラブアップルを持ち出したという可能性もある。

→ソロモンは、マザーを取り戻すために自らのクローンを生み出し、時間磁場の外へ派遣した。クローンソロモンは幼い状態で排出され、オリジナルとは独立した人格を持っていた。

→「未来」を出たマザーの中の白珊は、自分の力を嫌っていたため、その力を否定し見ようとしなかった。一方で赤珊は自分の力への自負があったため、再び自分の力を振るえることを待っていた。長い年月が経ち、白珊は自分の力を忘れ込んでしまい、赤珊も肉体の主導権を握ることを放棄していた。

→この間に、地上はタタリによって大方が滅ぼされた。マザー不在の中、各地(たとえば白鯨港)の人間工場ではブリーダーボットが生命の卵から人間を育て、マザーの帰りを待っていた。人々はかろうじてタタリがやってこない地下に逃げ込み、その子孫がポットクロック島の人々にあたる。ポットクロック島の人々は、先祖から「地上は死の世界だ」と教わってきたため、そうだと信じている。よって鉄道によって地上に送られることは流刑に相当する。

現在:作中の時間

→ジョンがマザーの肉体を発見した。そのタイミングで肉体の主導権を握ったのは白珊だった(オープニングムービー。また、作中で白珊は「ジョンに見つけられた時のことを思い出した」とも言っているので、その瞬間の意識は白珊であるとわかる)。ジョンは白珊を家族として大切にし、白珊は自身の力を忘れたままジョンに育てられ、ポットクロック島の人々と交流する中で人格を形成していった。

→赤珊は、肉体の主導権を握りそびれてしまったので、思念体として白珊に働きかける。白珊が自身の力と役割を思い出して、また白珊が世界を滅ぼし赤珊が再生する力を振るえるようにするため、白珊に地上に出るよう唆す。白珊はそれに従って禁断の地に向かう。

→イザベルは、タタリを制御できるマザーの行方を探し、ロケットに乗って各地を探索する。クローンアルヴァはダム城を離れられないので、ソニックボーイで同行する。

→ホフマン町長は、カロン(だと彼らは思っている鉄道)にアクセスすることができる。これは、かつてのカロンにまつわる技術を持っていた人間の子孫であるからかもしれない(根拠薄弱)。

→カロンの口は、そもそもカロンを支配する力を持ったマザー(白珊)の力に当てられて壊れてしまったのかもしれない。

→もともと、ジョン・マザー(白珊)・ジャスパーを乗せた鉄道は、別の場所に向かう可能性があった。ジョンがポットクラブから手に入れた棒で進路変更を行ったことで、町長の家を壊して白鯨港に向かうことになった。

→白鯨港では、マザーが戻ったことによりタタリの制御および人間工場が再稼働ができる状態になった。白珊が戻ったことにより、タタリを制御して白鯨港を一度滅ぼし、赤珊の力で人間を生産し直すという「再起動プログラム 第53回」が実行された。

→イザベルはジョンとマザー(白珊)をグリーンバーグから逃がそうとする。逃げる道中でジョンと白珊はタタリに囲まれるが、白珊はジョンを守るためもともと持っていたタタリを制御する力を発揮する。そのタイミングで赤珊も肉体に干渉できるようになり、一時肉体の主導権を握る。マザーとしての記憶を残している赤珊はブリーダーボットと会話し、白鯨港再起動を進めさせる。しかし、白珊はショックでグリーンバーグの記憶(タタリの記憶)を失ってしまい、このままでは白珊の力の復活は完全ではないため、赤珊は白珊とジョンを駅に導き、白珊に再び肉体の主導権を渡す。

→ジョン一行はダム城に到着する。そこで、クローンアルヴァとイザベルに出会う。

→ジョン一行がダム城に到着するより前、幼いクローンソロモンはダム城に辿り着く。そこでは、自分でカロンを操作し「自分が未来の(オリジナル)ソロモンよりも優れている」ことを示そうとする。

→ダム城の人間工場は損傷が激しく、マザー(赤珊)が到着しても起動は難しかった。

→クローンソロモンは、マザーの力(生命の卵)をもとにして生まれているためか、マザーに対して反抗できないようにされている?

→タタリの後は魚介類が美味しい、果物が美味しい、花が元気になっているなどの言及がある。後の「未来」で言及されるように、本来タタリは異常気象を収めるなど自然を浄化する作用がある。

→白珊がダム城にいるため、ダム城は2度目のタタリに襲われる。クローンソロモンは風神を予め損傷させたり、ダム内に妨害機材を取り付けたりして、タタリの侵攻を促す。クローンソロモンはそれを「自分がタタリを操って、ダム城を滅ぼした」と思い、未来の(オリジナル)ソロモンに対してドヤ顔する。

→そこにジョンとマザー(白珊)が現れ、クローンソロモンはマザーを倒すことによって「自分でタタリを操った」という事実を確定させようとするが、2人に倒される。

→クローンアルヴァはタタリに侵され、命が危険にさらされる。

→クローンソロモンは「マザーの命令がないと動けない」と言い、クローンアルヴァを傷つけたのは自分のせいではないと言う。そして、「マザー」は珊であると伝え、イザベルの怒りの矛先を珊に向けようとする。イザベルは「私には『マザー』はいない」と言い、生命の卵から作られた存在ではあるが、アルヴァの祖父によって作られた人間であるため、「マザー」の支配下であるという意識はないということかもしれない。

「工場」=「人間工場」であり、イザベルも作られた人間である
おそらくアルヴァの祖父によって作られたため、「マザーはいない」という自認識

→イザベルは「アルヴァを守る」ということを最優先に作られた存在であるため、ダム城を捨ててクローンアルヴァの蘇生のためにロケットで「未来」へ向かう。

→ジョン一行はイザベルらを追うが、時間磁場のループ(霧)を抜けられず、同様に霧に囚われているウキウッドにたどり着く。

→ウキウッドは時間磁場に囚われており、外からやってくる者はウキウッド内のどのタイミングに合流するかわからない。イザベルとクローンアルヴァはかなり昔のウキウッドに合流し、ジョン一行はプロデューサーが歳を取ったウキウッドに合流した。

→ウキウッドは、青年クローンソロモンが開発した車両であると考えられる。青年クローンソロモンは、オリジナルソロモンの技術力(カロン)を超えるため、独自の人間工場を車両内に作り出そうとしていた。しかし、完璧な人間を作るには至らず、愉快なサルや従順なサル、テレビの前から動けない(おそらく)人間を生み出すにとどまっていた。また、時間磁場を抜ける手段も持たず、霧に囚われたまま月日を過ごしていた。

→ウキウッドにイザベルが来たのは、プロデューサーが若い頃だったようだが、「坊ちゃんは当時、イザベルに興味を示していた」と言っている。その頃には既にクローンソロモンがウキウッドにいたと言うことがわかる。よって、プロデューサーは歳を取ってもクローンソロモンは歳を取らない?

→イザベルとクローンアルヴァはどうやって「未来」に行ったのかはわからない。ロケットをウキウッドに置いて。

→イザベルのロケットとラッキーコインの効果によって、ジョン一行は時間磁場を突破する。ラッキーコインが何なのかはよくわからない。ラッキーコインは、ウィリアムが初めて地上に出た時に持ち帰ったものだと言っている。ウィリアムは「あのコインがあれば…」と言っているので、コインに不思議な力があることは認識していた模様。どうにせよ、ラッキーコインの不思議な力を使った超高速でなければ時間磁場は突破できない。

→ジョン一行は「未来」に到着する。「未来」は引き続き時間磁場に囚われている。

→ソニックボーイが見せてくれるイザベルの記録の中で、イザベルは「待っててね、アルヴァ。」と言う。これは、既にイザベルとアルヴァが同じところに居ないことを示唆する。イザベルとクローンアルヴァはいつ別れた(=クローンアルヴァが死んだ)のか? オリジナルソロモンは「死でさえもここでは無縁のものだ」と言うため、おそらく着く前に死んだと思われる。

→イザベルが永遠の塔に向かう理由は何だろうか。「この幻を終わらせる」と言っており、時間磁場の解除が目的であるようだが、もしかすると時間磁場を解除して「未来」にカロンを到着させ、カロン内の人間工場でクローンアルヴァを再製造するというのが目的かもしれない。ただ、ゲーム中で時間磁場を解除したのはジョンと珊であり、なぜその後のカロン内にイザベルがいるのかはよくわからない。

→永遠の塔に入る前、「大地の子」のゲームを作ったのはガイ親方であることを教えてもらう。よって、「大地の子」は騎士団が時間磁場に囚われるよりも少し前までの動向をストーリー化していると言える(ゲームを作るには多少時間がかかるため)

→オリジナルソロモンは、自分やジョンのことを「幻」と言い、「永遠の命を持つお前には…俺たち幻の生き様など理解できないだろうな」と言う。珊(マザー)は永遠の命を待つ存在であり、人間の営為など取るに足らない物だと思っているとソロモンが言っていると思われる。

→時間磁場の解除後、騎士団たちが珊の成長をしみじみと感じるターンがある。かつての白珊・赤珊のどちらとも違う白珊の優しさや気丈な振る舞いに、成長を感じていたのだろう。

→時間磁場が解除された状態であり、かつ白珊が未来にいるため、カロンが「未来」にやってくる。白珊は「ねえ、聞こえた?」「でも、わたしには聞こえたよ!」と言っており、おそらく「未来」へのカロンの到着とともに赤珊が体の主導権を握ろうとしていることを指しているか。オリジナルソロモンによってダニエルが大破し、そのショックで白珊が意識を失うなどで、赤珊が体の主導権を握る。赤珊にとっては、(オリジナルソロモンの言う通り)人間の生死は割とどうでも良い寄りであり、自分の「生み出す力」が振るえればいいので、気まぐれに邪魔っぽかったオリジナルソロモンを手にかけたのかもしれない。体の主導権を握った赤珊は、白珊の「タタリを操る力」を一部行使でき、カロンにも乗り込んで去っていく。

→ジョンはアイアンカービン号でカロンに追いつく。カロン記念館でプロト・ブリーダーに話を聞けるが、カロンの中にあるものであるため、大抵はソロモンを含むかつての賢者たちの見解であると見ることができる。

→珊が閉じ込められている部屋で、ジョンが珊を助けようとしている時に、突如主導権を赤珊が握る。これ以降、白珊は思念体みたいな感じでしか登場しない。今まで、赤珊が主導権を握るシーンは白珊が強いショックを受けた時など(グリーンバーグでタタリに囲まれた危機的状況だった時と、ダニエルがオリジナルソロモンによって大破した時)だったがここではあまりきっかけは見えない。もしかすると白珊が助かることを諦めてしまったということかもしれない。

→イザベルがカロンでクローンアルヴァの蘇生・再製造を行なっている。「未来」からカロンへ、イザベルがどのように移動したのかは判然としない。イザベルの動向としては以下のような感じか。タタリによって汚染されたクローンアルヴァを救う手立てを求めて(アルヴァの祖父のような科学者がいるであろう)「未来」へ向かったが、時間磁場の霧に阻まれているうちに(プロデューサーが若い頃の、かつソロモンは既にいる)ウキウッドにたどり着いた。そこからなんやかんやでクローンアルヴァは死んでしまいまい、なんやかんやで時間磁場の中に突入し「未来」に到着した。そこからは、(クローン)アルヴァを蘇生する手段として、自分のように「生命の卵」の利用を目指し動いていたが、時間磁場がある限り1日が繰り返されるためそれは不可能。よって時間磁場の解除を目指した。そこからなんやかんやで珊やジョンよりも先にカロン内に辿り着き、カロン内の人間工場(生命の卵)を使ってクローンアルヴァの蘇生を行っていたところ、ジョンがやってきた……という感じだろうか(なんやかんやはよくわからないところ)。

→イザベル撃破後、アルヴァ(思念体)は「でも死んだ人は、生き返るべきではないの」と言い、イザベルは「認めない!あなたは死ぬはずじゃなかった!」と言う。ここの「死ぬ」がどこを指すかは、「作中ダム城のアルヴァは、既にオリジナルではなくクローンであるとするかどうか」の判断により異なる。ここでは、オリジナルアルヴァ(思念体)が「わかってるでしょ。あれは私じゃないって」と言っており、「あれ」が指すものが「作中のアルヴァ」であると読めることを重く見て、作中のアルヴァは既にクローンであり、オリジナルアルヴァではないという判断をしている。よって、イザベルのいう「あなたは死ぬはずじゃなかった!」タイミングは、一度目の騎士団によるソロモン襲撃(「大地の子」1周目)のタイミングであり、それ以降のアルヴァはクローンアルヴァと考えている。また、イザベルの「人間工場からは、またアルヴァの子供たちが生まれ…そして彼女の代わりに、夢を叶えてくれる」という台詞の「また」とも合致する(アルヴァのクローンが製造されるのは2回目であるという意味)。ただし、この「また」がagainなのかin some dayなのかが判然としない(日本語ローカライズ前のテキストを見ていないので…)ため、参考程度ではあるが。

「また」アルヴァの子供たちが生まれ…

→タタリによって「収穫」された人間の記憶が集積されるとすれば、クローンアルヴァの記憶(珊のことを知っていること)がオリジナルアルヴァ(思念体)に合流しているのも一応は説明できる。この説を補強するのはグリーンバーグのユヴァの台詞くらいだが。

→赤珊撃破後、赤珊が本性を表してと白珊が話しているシーン。マザーは永遠の命を持っているため、赤珊も人間を取るに足らない存在と扱い、自分の力を振るって浄化することを求めている。一方白珊はジョンを始めとする人間に触れ、精神的に成長し、滅ぼさせないという決意を持って、赤珊と対消滅を試みる。

→なぜ「このままだと、あなたも消えちゃう」のだろうか? おそらく最後のジョン珊再会シーンと関係があるかもしれない。

→ジョンと珊が再開するシーン。ポニテ珊は何者なのか? マザーは永遠の命を持つ存在であるため、消滅するとは考えづらい。どのようにして肉体を再生するのかもわからない(人間工場や生命の卵が発明される前から存在するはずなので、いよいよわからない)が、なんやかんやでとりあえず再生したんでしょう。

→結果的に、ポニテ珊は赤珊と白珊が完全に1人格として統合された状態なのではないか。「水着を持ってくればよかった」というように、白珊のような爛漫さを感じさせつつ、繰り返す「暑いなぁ…」という文句や、日傘葉っぱを飛ばされて「あーあ…まいっちゃうな…」というぼやきは、赤珊の不機嫌さを感じさせる。また、赤い靴を履いているので、もしかすると肉体は作中の白珊から継続しているのかもしれない。

→完全な1人格として統合されているため、赤珊・白珊それぞれの人格や記憶は失われているものと思われる。よって、「あなたも消えちゃう」と赤珊が言った通り、2人の珊は消滅したと捉えられる。

→ジョンは(白)珊のことを非常に大切にしていた。よって、(白)珊が消滅してしまって以降、彼女を探す旅に出ていたなどが推測される。再会が果たされた場所がどこかはわからないし、珊はかつての白珊としての記憶を失っている様子だったが、とりあえず「珊が生きていて、再会できた」という事実をジョンは受け取ることができた、という点で、イーストワードはハッピーエンドのストーリーなのだと思う。

→エンディング後、かっこいい髪形のウィリアムがタヤマ家でダニエル(人間)と一緒にダニエル(ロボット)を復旧している様子が描かれるが、これは作中でタヤマばあちゃんが「私の店を継がないか」と言っていることとによる。ウィリアムはダニエル(人間)を連れて地上に出ていったのだろう。

ウィリアムかっこいい

(おわり)

残した謎

いくつか、なんかストーリーに関係があるかもしれないけれど考え切らずに残した謎も存在します。

本当にアルヴァとマザーにつながりはないか

「大地の子」の姫は「アルヴァ・センタカッスル」であり、騎士団から「マザー、君はプリンセスだ。」と言われます。

また、ダム城への1度目のタタリ襲来後の白珊とアルヴァの対比も気になります。

珊は「タタリなんて怖くない…」
アルヴァは「タタリが怖い…」

むずかし~!

ロケット墓地とは何だったのか

ポットクロック島にある「ロケット墓地」とは何だったのでしょうか。「ロケット」はイーストワードにおいて重要なモチーフの1つですが……。アルヴァの祖父のロケットなど可能性は考えられますが、筋が通ったものは考えられませんでした。

ピクスボールの説明文

ピクスボールの説明文は、おそらくガイ親方が考えたものと思われます。「アイバット」が「ピクスボール第1号」と言われていることからも、ピクスボールのNo.順は、時系列に沿っているものではないとわかります。時系列を復元することができるのかもしれませんが、やりませんでした。

謝辞

いかがでしたでしょうか。私がイーストワードのストーリーをなるべく根拠づけながら咀嚼した結果でした。長い!

このゲームを作った人々やローカライズをした人々への謝意だけでなく、考察をするにあたって先行する記事などにも大変助けられたので、こちらで謝意を表しておきます。

先行する考察

芹沢さんの以下の考察は考えを進めるうえで非常に参考にさせていただきました。ありがとうございました!

「大地の子」クリアのために

村上ごえさんの以下の2記事は、私が「大地の子」を2周目までクリアするために、なくてはならなかった情報が満載でした。ありがとうございました!

「しん・まおう」本当に強かった……。

たおした!
実績解除
ピクスボール・マスターもなかなか大変でした

「大地の子」ストーリーの見直し

チョロさんの「大地の子」プレイ実況は、「大地の子」のストーリーを再確認するうえで見させていただきました。ありがとうございました!

どうしても「大地の子」がクリアできない!という方は、こちらを見ていただくのもいいかもしれません。

また、チョロさんはイーストワード本編のプレイ実況も投稿されていますので、こちらも見ても良いかもしれませんが、私は実際にプレイしてほしいな~~~とも思います!

お気に入りのスクショ展

最後に、イーストワードを振り返るうえでお気に入りのスクショを記録しておこうと思います。

初めてしっかり登場する「青」
アルヴァが「おおきい」ことが初めて明らかになるシーン
珊の表情なども細かい
新しい街についたときの珊のこの表情すき
オイオイオイ
ジョンの目が見える貴重なシーンの1つ
それぞれ、カロン(タタリ)・生命の卵・マザーを示している?
こういうのに弱い
ジョンの目が見える貴重なシーン②
このセリフの後に……
珊がいた方をジョンが見るのが尊い……
横向き・後ろ向きではなく「ナナメ向き」のグラフィック!!
並び、ステキですね……

おわりです

これにてイーストワード考察はおわりです。
いや~たくさんプレイしてたくさん考えて、1つのゲームと非常に良い関係を作ることができたと感じています。
改めて素晴らしいゲームをありがとうございました!

イーストワードについて考えることはついに一区切りを迎えようと思いますが、これからも良いゲームだったなあと思いつつ、機会があれば布教していきたいなと思っています。

特典以外にもグッズ展開……ないですかね……。PC壁紙とかも欲しいな……。
とまあ妄想もしつつ、いったん本記事は終わりとしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


(2023/10/9追記)
イーストワードが「いっせいトライアル」の対象になりました!! これを機にプレイする人が増え、この記事も閲覧が増える気がしているので、最後に宣伝です。笑

ボカロやポケミクに関心がある方! 以下の記事がおすすめですよ!!

月に2〜3本は更新してますので、いくつか読んでくださって面白かったらフォローもしていただけるとうれしいです!!

モチベが上がります(当社比)