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視覚障害者のための選挙への取り組みについて

参議院議員通常選挙が公示されてはや1週間。

ちなみに参議院選挙の公示は天皇の国事行為です。
日本国憲法第7条に天皇の国事行為として「国会議員の総選挙の施行を公示すること。」と記載があります。

はい、これ行政書士試験の出題範囲ですので覚えておきましょうね。


さてさて。
選挙に絡んで、こんな記事がありました。

私のような健常者はつい忘れがちですが、視覚障害者の方も当然選挙に行かれます。
当たり前ですが、視覚障害者は選挙の公示があっても読めません。
テレビなら音声で情報が入ってきますが、それでも限られた尺では多くを知ることは困難です。

そんな視覚障害者のための「点訳」というものがあります。
点訳とは、文章などを点字に翻訳していく作業のことです。
点字とは、駅の案内板やエレベータのボタンなどについている、視覚障害者が触って読むための凹凸ですね。
私もボランティアで点訳をしています。

最近は音声読み上げサービスなどもあるものの、視覚障害者の多くは点字を活用されています。
このNHKの記事では、選挙公報の点訳が急ピッチで進められていることが伝えられていますが、通常選挙は公示から投票日までが大体17日間です。
この期間に点訳し、自治体に納品し、それが有権者に届くには、とんでもないスピードが必要です。

点訳って実はほとんどが人による手作業。
1文字を見てただ1文字機械的に翻訳するのではなく、点字ならではのルールに従って点訳していきます。
専用の手打ち機械で紙に凹凸(点)をつけていくのですが、消しゴムのような便利なアイテムはありません。
1穴打ち間違えたら、スペースを入れ忘れたら・・・それは違う文字、違う意味になります(一応、間違えた穴を潰してならすという消し方はあります)。

パソコンならバックスペースで簡単に修正できるんですが・・・点訳には間違いが許されない緊張感があり、大変な集中力を要求されるのです。

でもそうやって点訳をしてくださる方がいるから、きっと世の中は少しずつ暮らしやすくなっているのだと思います。


この記事をキッカケに点訳というものを知ってもらえたら、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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