【富山】異端にして個性派コンビニ・サンダーバード

2023年11月5日 23:24

　以前、手打ちうどん〔アラキ〕のことを書いたけど、その味が恋しくなったので、三連休をつかって行ってきた。
　北関東から、わざわざ日本海側へ。

　やっぱり食べるのは〔みそホルモンうどん〕略して〔みホう〕と、中華。
　濃厚な味噌のつゆに、ホルモンと称する豚のバラ煮、コシの強いうどん。そこへ、たっぷりのニンニク。
　中華そばは、うどん屋さんのラーメンという感じだけど、これはこれでクセになる。

　で。
　前回はすっかり忘れて行きそびれていた場所があってだね……。
　各種メディアで取り上げられていた、個性的すぎるコンビニ〔サンダーバード〕へ。
　お客さんの要望に応えつつ、新たな品揃えを開発していった結果、はるか斜め上へと進化をとげたコンビニ。
　いざ店内を散策すると……飲み物のとこに〔王老吉〕が！
　これは中国人が経営するような中国料理店のメニューに載ってることがあるような、甘いハーブティー。
　まさかこんなところでもお目にかかれるとは……！

　その他、サンダーバードをモチーフにした可愛いイラストが売っていたり。
　つい一枚、カゴへ入れてしまったし。

　サンドイッチの棚を、ざっと眺めてみると……。
・うめチキン
・ヤンニョムチキン
・チーズソース in 明太子コロッケ
・きのこたけのこチョコ（！）
・月へ行こう！（札だけがあって、売り切れ。内容が気になる）
・白エビカツ
・サーモンサンド

　そして、おにぎりコーナーを眺めてみると……。
・鹿
・イノシシ
・羊
・うさぎ
・うま
・カンガルー
・ワニ
・クマ
・富山ブラック（中にラーメンとか入ってるん？）
・白エビ
・なまず
・サメ

　カップラーメンの棚には、関東、関西、北海道限定など、全国のどん兵衛や赤いきつねが、ずらりと大集合。
　富山の人たち、ここへくればその場で全国制覇できるじゃないか……。

　飲み物の棚を改めて眺め渡すと……。
・牛タンサイダー
・餃子サイダー
・いちごカレーサイダー
・カレーパンサイダー
　などなど、全国のご当地サイダーが勢揃い。

　他の棚にも、言及しきれないほど珍しい商品がずらりと並んでいるし。
　その中でも、とりあえずサバカレーの缶詰とか、泥ソース（辛さ５倍）をカゴへ放り込んだ。

◯

　さて、実食。

・王老吉
　今まで飲みそびれていたけれど、まあ期待通りの味。
　日本には、ちょっと無いような風味のバーブティーで、甘味がついていて美味しい。
　あぶらっこい中国料理を、ほどよく中和してくれると期待できる味わい。

　・うめのおにぎり
　中身は梅だけど、外側が海苔ではない。
　何やら白いものが表面をおおっていたけれど、これは、とろろ昆布だった。
　旨味がきいて、美味しい。

・サーモンサンド
　サーモンのカツが挟まっているサンドで、鮭の脂がほどよく舌に絡みついて、滑らかで美味しい。

・白エビカツサンド
　富山名産といえば、ホタルイカか白エビ。
　その白エビをすり身にしたものを、カツとして揚げて、サンド。
　でも、白エビらしさは消滅しちゃったのでは……と危惧したけれど、すり身の中に殻もまじっていて、これを奥歯ですりつぶすと、白エビらしい風味が口中にふわっと拡がってくれた。
　美味しい。

・ワニおにぎり
　さて、キワモノおにぎりシリーズの中で、どれを手に取るか迷ったけれど、みんな500円前後と高くて、どれか一つに絞らないと財布が大怪我する羽目に。
　珍しい食材はどうしても高くなるので、仕方がない。
　これまで食べたことがあるのは、鹿肉、猪肉、羊肉、馬肉、なまず。
　それ以外で珍しく、なおかつインパクトのあるものといえば……クマかワニだ！
　そういえばここ最近、熊があちこちに出没しているのが話題になっているけれど、ここ富山でも出現したと、つい最近のニュースになってたっけ。
　とはいえ、クマ肉はちょっと上級者むけで、わたしのような初心者は、おとなしくワニあたりから始めるべきと判断。

　実食してみると……おやまあ、食べやすいし、普通に美味しい。
　変なクセもない。
　味付けがよいのかもしれない。
　何も知らされずに口へ入れたら、鶏肉か何かだと思ったに違いない。

・デザート
　これが、またまたクセ者。
　きのこたけのこサンドを選び取った。
　もちろん、キノコの山とたけのこの里をホイップクリームで包んでサンドにした代物。
　きのこ派もたけのこ派も、これで和解せよ、といわんばかりの平和的サンド。
　食べてみると、クリームによってクラッカー部分がふんにゃりと柔らかくなっていて、チョコの風味とあいまって、とても美味しい。
　人気商品らしいけど、とてもうなずけるクォリティーだ。
　なお、わたしがカゴにいれた僅かな後、
「あ、ない！」
　絶望する女性客がいた。あと５分ほど遅かったら、手に入らなかったであろう希少品だった。