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『HPV(子宮頸がん予防)ワクチン接種推進議連』を設立しました

みなさん、こんにちは!

江東区議会議員の酒井なつみです。


今日はライフワークである、子宮頸がん予防の活動についてご報告します!

はじめに

28歳で「子宮頸がん」と宣告され、私の人生は一変しました。

結婚して間もなく、ベビ待ち中のできごとでした。 


まさか、自分が…と目の前が真っ暗になりました。


助産師として何千というお産をサポートし、自分のお産はどんなだろうと想像し、楽しみにしていた矢先。


ステージは1bⅠ期、子宮と卵巣を摘出しなければならない状態でした。また、組織型も悪性度の高いタイプで子宮を残す手術は適応外と診断されました。

それでも、どうしても出産を諦められず主治医と家族を説得&わがままを通し、子宮体部を温存する手術を受けました。

その後、少しでもリスクを減らすため抗がん剤を受け、不妊治療が必要な身体になりました。

排尿障害、下半身のリンパ浮腫(むくみ)・痛み・だるさ、抗がん剤治療と仕事の両立、金銭的負担、相談相手の不在、孤独感など多くの悩みを抱えることになりました。

(病気の影響で不妊治療が必要でも、高度不妊治療は自費であることや、不妊治療への理解や支援が不足していることも体験しました。)

子宮を残せたことで、私は1人子どもを出産することができましたが、子宮を部分的に切除することで、妊娠しづらい身体になることや、早産になるリスクが高まります。

私は前職が看護師&助産師なので、そんな患者さんを本当に数え切れないくらいたくさん診てきました。


また、残念ながら子宮を失う方や、放射線治療によって自らの子どもを産むことはできなくなる方がたくさんいます。


子宮頸がんはウイルス感染によっておこります。
そして、『ワクチン接種によって予防できる』病気です。

毎年1万人が子宮頸がんと診断され、2800人が亡くなっています。

日本は約8年間、このワクチンが定期接種にもかかわらず、積極的勧奨をしないというおかしな状況が続いています。 

私もHPVワクチンを打ちたかったですよ。

主治医と相談した上で、私は出産と同時に残っていた子宮体部を摘出しました。
病気と闘い、不妊治療を経験し、ハイリスクな妊娠生活を過ごし、子宮を失うという経験は想像以上に壮絶で本当に辛い経験でした。

だから、私は議員になったし、こんな辛い想いをする人を減らしたいと活動しています。


前置きが長くなりましたが…

本日、HPVワクチン接種推進自治体議員連盟が設立しました!

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私は幹事として役員をさせていただきます。

現在身近な方への声掛けを中心に、既に126名(25都道府県・67市区町村)の自治体議員に参加いただいています。

政治が解決すべき7つの課題


私たちが解決すべき課題を7枚のパネルを作成・掲げました。

私はこれを持ちました!

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パネルによる決意表明


(カッコ内は訴えたメッセージのポイントです)


①積極的勧奨の再開

(1日遅れるごとに、3人の女性の死亡が確定していく。)

②キャッチアップ接種の公費負担

(積極的勧奨差し控えにより接種機会を逃した女性の命や健康に経済的格差をもたらさないように。)

③9価ワクチンを定期予防接種に(守れるいのちは多い方がいい。)

④男性のHPVワクチンを定期予防接種に(守れるいのちは多い方がいい。)

⑤接種率向上に向けた啓発(子宮頸がんとその予防に関する情報が足りない。)

⑥有害事象の診療体制拡充(HPVワクチン接種後の有害事象に対する診療体制の整備および診療費の公費負担を。)

⑦ 若い女性の検診受検率向上(職域検診の義務化、公費検診年齢の見直し)

力を合わせ、厚生労働省への要望や各自治体での議会質問などで課題解決を図ってまいります。


横浜市立大学医学部産婦人科学教室主任教授 宮城悦子先生 より『子宮頸がんとHPVワクチンのファクト』 をご講演いただきました。

また幹事であり、子宮頸がんサバイバーである荒川区議会議員の夏目亜季さんからは『子宮頸がん根絶をめざして』と、自身の経験をお話させていただきました。

どちらの講演も説得力があり、感情を揺さぶる、正に右脳と左脳に働きかけるような内容でした。

同世代で子宮頸がんサバイバーと出会うことも難しい(20代罹患率は1%程度)のに、夏目さんとは同じ時期に闘病していたことに気づき、同志がいることに嬉しくなりました。
お互いに慰労しました!


辛い経験もしたけれど、この経験を無駄にせず社会に生かしていきます。

応援してください!




役員紹介とSPECIAL THANKS✩

本日の設立総会で承認いただいた役員は以下の通りです 。

共同代表    種部 恭子 (富山県議会議員/自由民主党)
共同代表    成田 祐樹 (札幌市議会議員/立憲民主党)
事務局長    遠藤 ちひろ(多摩市議会議員/無所属) 
幹事      夏目 亜季 (荒川区議会/NHK党)
幹事      橋本 侑樹 (渋谷区議会/無所属)
幹事      酒井 菜摘 (江東区議会/立憲民主党)
幹事      中村 延子 (中野区議会/立憲民主党)
幹事      川畑 哲哉 (和歌山県議会/自由民主党)
顧問      椎名 つよし(弁護士/元衆議院議員)
 


SPECIAL THANKS✩.*˚

会議室や機材の確保、記者クラブへの連絡など多くのご支援をいただいた自見はなこ参議院議員及び事務所の皆さま

ご来賓
三原じゅん子参議院議員
塩村文夏参議院議員
音喜多駿参議院議員

メッセージをいただきました
自見はなこ参議院議員
浜田聡参議院議員

オンライン及び現地参加して下さった参加自治体議員の皆さま

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