説明できる？QPIP「調査の基礎スキル」

こんにちは！ 特許調査の仕事をしてます、酒井というものです。

白状します。うっかりLinkedIn を読み飛ばしていて、エントリー〆切を過ぎちゃったのですが･･･西のほうｗから連絡事項が来てましたので、この記事で紹介させて頂きます。　　

◇  連絡事項
来月（2021年2月）から「QPIPの特許調査スキル認定試験」がスタートするので、日本の特許情報関連のみなさんにもぜひ紹介して！とのことです。
認定試験のページは、一応こちらです。　

Examination Application | Qpip

「紹介を」ということですが…たぶん…大半の方にとって「QPIP」自体、見慣れない略称なのでは？と思います。この記事ではまずQPIPのこと。それから有用な学習資料についても紹介します。

QPIPとは

Qualified Patent Information Profession (QPIP)
認定特許情報プロフェッショナル

欧米を中心に始まった「一定以上の能力をもった特許情報のプロを認定すること」を目的とした制度です。日本の「特許検索競技大会」にも視察に来られています。運営母体はISBQPIP（認定特許情報プロフェッショナルのための国際標準委員会）といいます。

残念ながら、来月（2021年2月）認定試験は、エントリーが終わってしまったのですが、QPIPの「Training」のページには、特許情報プロフェッショナルなら必ず知っておきたい知識として、資料やシラバスが掲載されています。

Training | Qpip

Webサイトの説明によると、認定試験は「少なくとも２年に１回、２月に開催する」とのこと。興味のある方はうっかり見逃さないために、QPIPページからニュースレターを登録するといいかもです！（私も登録しました^^）

教育とトレーニングのための資料（QPIP）

上記ページ内の　Education and Training paper　はかなり良くできてます。「サーチスキルのシラバス」と「特許法／分析スキルのシラバス」があって…　（マーカーは酒井が付けました）

シラバスにはネット上の参考資料にリンクが貼られており「特許情報を学ぶためのリンク集」になっています。

シラバス項目自体が「調査に必要な基本スキル一覧」になっていますし、
箇条書きで、英文を読むよりは見やすい感じなので
「シラバスに書いてあること、一通り知ってるよね？じゃあ、人に説明はできるかな？」と、自問自答に使ってみるのもいいと思います^^

リーディングリスト（必読論文リスト）にも、特許情報系の有名・有用な論文がずらり。ベストアルバムみたいになってます。

↑下の方に私の「推し先生」ステファンもいるー！（嬉）

こちらの「必読論文リスト」、５ページ・約40報の論文が載っているので、なかなか網羅するのは大変そうではありますが･･･

調査系以外の方にもおすすめの「特許調査の論文」

カナダのPatent Attorneyによる「デューデリジェンスの話」とか

Patent due diligence: Process and priorities – A Canadian patent attorney’s perspective

FTO searching (Freedom to Operate - My 6 basic rules)　
ＦＴＯ調査、６つの基本ルール

タイトル未設定

中国の実用新案データについての解説　(abundance=豊穣、豊作、豊富･･･タイトルっぽく訳せないのですが「件数が多い」って事を言ってます)

A look at the abundance of Chinese utility models

などは、調査専門でない方でも役に立ちそうです。

余談　QPIP勢との出会い

ここから余談です。「どうして名指しで『QPIPを広めて！』メッセージが届いてしまったのか」という話なんですが･･･

理由はとっても単純。　
連絡メッセージをくれたリーナスが
　　＝　Patent Olympiadの中のひと　＝　QPIPでも中のひと

だからなんです。

How it Started — Patent Olympiad

私はPatent Olympiad、過去２回参加していて　(←そして敗北)
画像は、開始前の説明タイムだったと思われますが･･･

画像前方、右側矢印の人がリーナス。
ちなみに左側がナイジェル先生です^^

私ね、西洋に行くと
「英語もへたくそだし、地味顔＆東洋人のおばちゃんだし･･･」
「私なんてどうせ･･･」って。
なんだか卑屈な気持ちになりがちな傾向、あります。
　（卑屈になる必要、ないんだけどね。ついつい･･･。）

で、リーナスはスウェーデン人で、ストックホルムでIPScreenerっていう、特許データベース会社を経営してまして･･･

IPscreener – A Treasure of Knowledge Hidden in Patents

北欧人らしくスラッとしてて、物静かな印象な方。

休憩タイム、私がお茶菓子を物色ｗしている時とかに、とってもフレンドリーに話しかけてくれて、それだけでアウェー感が和らいだことが、とっても印象に残ってます。ありがたかったです。

それなのに･･･それなのに･･･
QPIP告知タイミングを逃した･･･痛恨の失態ですよ。（汗

またPatent Olympiad／QPIP界隈の面々と一緒に、検索したりご飯行ったり観光したりしたいなー！１日も早くコロナ終息しますように。

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