ものすごい勢いで謝罪 夢日記2024.1.5

 とあるビルのエレベーター。
 たまに、外から丸見えのガラス張りのエレベーターが設置されているビルがあるが、ここのは、壁の外にはみ出しており、ガラス張りどころか枠しかない。景色が見えるだけでなく、風も吹くし、雨の日には傘が要るだろう。
 飛び下りようと思えばいつでも飛び下りられるなあ、とぼんやり考えながらエレベーターに乗っていると、背中を押されて、自発的にではなく、飛び下ろされることになってしまった。
 落ちながら振り返ると、若い女性が僕を押した腕を伸ばした体勢のまま固まっていた。
 2階から1階への途中だったので、たいした高さでなかったのが不幸中の幸い。どこも怪我していないのを確認して立ち上がる頃には、もうあの女性はいなかった。狐につままれたような気分というのは、これか、と思った。
 数日後、同じエレベーターで、あの、僕を押し落とした女性と乗り合わせた。僕の顔を見るなり、ものすごい勢いで謝罪してくる。
 あのときはすみません、私ロボットなんです、AIの誤作動で、出来たばっかりなので、と矢継ぎ早に言われて、理解が追いつかなかった。


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