ブラックホールでは 夢日記2023.11.7

 宇宙のどこか、ブラックホールの近く。
 巨大な宇宙船に乗って、はるばる地球から調査のため飛んできた。乗組員は僕を含めて100人ほど。大所帯である。
 来た甲斐あって、地球からの観測では分からなかった重大な事実が判明した。
 何でもどんどん吸い込むブラックホールだが、重力・遠心力・時間が遅くなる、など諸々の条件が作用し合った結果、吸い込まれたものは、再奥まで落ち込む手前、事象の地平面と呼ばれるところに留まる。事象の地平面に続々と送り込まれたものが、ぎゅうぎゅうに詰まって圧縮され、化学変化を起こし、ゾウになる。
 ゾウになるのだ。あの、お鼻が長いのね、のゾウさんだ。そうよ母さんも長いのよ。
 ブラックホールでは、吸い込んだものが一定量溜まると、ゾウになる。事象の地平面とは、ゾウの群れが走り回る、まるでサバンナだったのだ。
 母船から小型機でブラックホール内に入り事象の地平面からゾウを連れてくるのが、僕の仕事だった。
 母船では、どういった物質が凝縮してゾウになったのかを分析する。

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