すごい先輩 夢日記2023.1.26

 軽トラックの助手席。
 運転席には、先輩。何の先輩かは分からないが、とにかく先輩。頭には、ねじり鉢巻き。胴体には、ラクダの腹巻き。バカボンのパパを地でいく、最近では滅多に見られないタイプのおっちゃんだった。
 僕と先輩の間に、幼児がふたり、ぎゅっと詰まって座っている。
 この兄妹、町内に住んでいるのだが、引っ越すというので、先輩の軽トラで荷物を運んであげることになったのだ。
 母親と子どもふたりにしても、やけに少なく感じる量の荷物を積み込んで、出発したのも束の間、黒塗りの高級セダンの群れに囲まれてしまった。黒いスーツにサングラスという格好で降りてきた男たちは皆、銃を持っていて、威嚇射撃をしてきた。
 これに先輩が怒り心頭、軽トラから飛び出して、ヤツらをとっちめてしまった。すごい先輩なのだ。
 黒スーツの男に、なぜこんなことをするのか理由を尋ねると、ヤツらの組織が兄妹の家に何かを隠したのだという。それが引っ越しの荷物に紛れているのではないかと、探しに来たのだ。
 それならそうと最初から言えと、先輩は、家具を傷つけずに探すよう指示した。軽トラの荷台から目当ての物は見つからぬとなると、無駄に人を怖がらせやがってと黒スーツの男を殴りながら、今度は、カギはかかってないから家の方を勝手に探せと命ずる。
 黒塗りのセダンは数珠つなぎになって、幼い兄妹の元の家に向かった。
 幼児には刺激が強すぎたようで、子どもたちは怖くて震えている。引っ越し先よりも母親に会わせて落ち着かせようと、勤め先に行くことにした。
 幼児の案内に頼りなさを覚えながらも車を進めていくと、何だか近未来的なデザインの小振りなビルが数棟あるところへ来た。何とかいう社名の看板がある。
 子どもたちの親を探すが、社員の中にはいない。兄の方が、ゴルフの仕事で、と言う。どういうことか分からずにいるところへ、この企業にスポンサードされている女子プロゴルファーが来社した。彼女についてきた専属メイク担当が、兄妹の母親だった。

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