VRが現実に、の夢(2022.8.7)

 勤め先の食品工場。
 冷蔵倉庫の周りに足場が組まれ、重機が停めてあった。取り壊すという噂を聞いていたので、いよいよ始まるのだと思ったのだが、そうではなく改築するという。壊すどころか、いまよりも広げるのだった。
 工事の現場監督らしき人が、かぶっていたVRゴーグルを貸してくれた。ゴーグル越しに、実際の景色が見える。顔を冷蔵倉庫に向けると、工事後の完成形がCGで表示されていた。
 現場監督がコントローラーも貸してくれた。ほかの建物もゲーム感覚でリフォームできるというので、やってみた。使い方の説明は無かったが、適当にカーソルっぽいものを建物に合わせてボタンを押してみると、ぽよんという効果音とともに、屋上の上にもう一階、追加された。
 ボタンを押したままにしてしまったのか、さらにさらに、ぽよんぽよんと可愛らしい音を出しながら、どんどん高くなってしまう。バランスが悪かったのか、右に左に揺れたあと、倒れてしまった。
 画面の中の建物が倒壊すると同時に、轟音が聞こえて、全身に振動が伝わった。ほこりっぽい空気を吸い込んでしまい、せき込みながらVRゴーグルを外すと、バーチャル空間と同じことが、現実でも起きていた。

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