音量 夢日記2023.4.10

 自宅。
 夜、自分の部屋で、借りてきた映画のDVDを見ようと、プレーヤーにセットした。
 始まったのは、数秒で見る気が失せて停止ボタンを押してしまうほど、まったく面白くなさそうなアニメだった。こんなの借りたっけ、と首をひねりながら、DVDを入れ替える。
 今度は洋画だ。見たかったのはこれかもしれないと、しばらく再生してみたが、どうも雰囲気が暗い。やがて怨霊だとか呪いなどの単語が字幕に出てきた。これは、独りで見るのは怖いから明日、家族と一緒に見ようと思っていたホラー映画だ。急いで停止。
 テレビ番組に切り替わったところに、母が来た。何か用事があるらしいのだが、要領を得ないことばかり言う。
 え?は?と聞き返しているうちに、ふたりとも声が大きくなってきたのだろう。ちょっと静かにしてくれないか、と父が寝ぼけながら苛立ちながら言うのが聞こえた。僕の部屋の床に布団を敷いて寝ていたのだ。
 なぜ父がそんなところで寝ているのかは気になったが、ともかく、安眠を妨害しては申し訳ない。喋るのをやめるのはもちろん、テレビの音も下げよう。
 ところが、テレビのリモコンを押しても音量が変わらない。そういえば、音声はステレオのスピーカーから出すように配線していたのだった。
 使っているのかいないのか分からないような物も含めて、AV機器がたくさん積んである。いままさに音を出しているステレオの本体がどれなのかも分からない状態。
 僕がステレオの音量を下げるのが早いか、父がすっかり目を覚ましてしまうのが早いか。

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