ついうっかりすることに 夢日記2023.1.28

 西欧のどこかの地方都市。
 何か大きな自然災害が起きた。僕は恋人のことが心配になり、彼女の家に駆けつけた。
 家というより城塞である。とても個人宅とは思えない。広大な庭をしばし走って、ようやくたどり着く。
 実は彼女の親は、相当な資産家なのだ。なぜそんな大金持ちのお嬢様が僕の恋人なのかということは、夢の中では明かされず。
 災害のせいで屋敷の中は混乱している。使用人の言うことには、彼女はヘリコプターで避難したそうだ。この国の首都にも、これと同じ規模の邸宅を構えており、そちらに移動したという。
 カギの付いたままのバイクがあったので、借りて彼女を追いかけることにした。自動二輪の免許は無いが、緊急時なので、ついうっかりすることにした。
 バイクは1000ccはありそうなエンジンを積んだ大型車だった。数十年前に50ccに乗っていたのでマニュアル車の運転はしたことがあるのだが、久しぶりすぎるのと、排気量の違いとで、おそるおそる、控えめなスピードで走り始めた。
 変速操作を思い出し、アクセルのひねり具合と加速の関係性も把握できたので、だんだんと速度を上げていく。
 すっかりスピードに乗ってしまうと、道路状況が一変する。灰色のアスファルトに、ところどころ白い雪。そして、物凄い下り坂。雪もあるし、まるで春のスキー場だ。ちょっとでも運転をしくじればスリップして大事故だろう。悲鳴を上げながら極限まで集中する。

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