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木彫刻をする時に必要な道具

木彫について教えてほしいと言う声があったので記事にしました。


『木彫の職人を目指したいのですが道具は何から集めればいいのか』


実際に現場で働く職人として紹介したいと思います。

基本的に機械は使わない方向で書いていきます。

  • 用意する物
    ・木材
    ・ノコギリ
    ・鉋
    ・鋼尺
    ・たたき鑿 玄能
    ・仕上げ用の彫刻刀
    ・砥石
    ・スコヤ
    ・ノギス
    ・トースカン
    ・クランプ・端金
    ・万力(あれば便利)
    ・最後は・・・

木彫って道具と技術があれば実はどこに行っても出来ます。
(騒音の問題はありますので近所迷惑にならないような場所が大事ですが。)

順に説明します。

・先ずは木材
これは当たり前ですね。
木彫は色々な材質で彫りますので色や質感、用途に合わせて木材を変える事が多い。

檜(ヒノキ)
桂(カツラ)
楠(クスノキ)
榧(カヤ)
欅(けやき)
山桜(ヤマザクラ)
青森ヒバ
など

・次はノコギリ
こちらは木材を切るために使いますが、硬い木や柔らかい木、小さい木によって使い分けるので沢山有ります。

・鉋
ノコギリで切ったあとに表面を綺麗にします。木口(年齢)の部分は木口用の鉋を使い分けます。

自分は鉋は荒仕上げ、中仕上げ、超仕上げの3パターンをつくってあります。
中仕上げが有れば問題ないでしょう。

他にも用途に合わせて反り鉋や南京鉋、小さな鉋も沢山持っています。これは、持っていなくても問題無いです。

・鋼尺
鉋がけしたら後に寸法や直角を鋼尺で確認します。

・たたき鑿 玄能
鉋がけしたら図案を描き玄能とたたき鑿で形を出します。

・仕上げ用の彫刻刀
形が出たら仕上げ用の彫刻刀に持ち変えて綺麗にしていきます。

・砥石
刃物を使用していると切れ味が落ちたり欠けたりするので研ぐ必要があります。その時に砥石が必要になります。中砥石(1000番)と仕上げ砥石は必要です。

・スコヤ
・ノギス
・トースカン

ここら辺は、立体物を図案通りにつくりたい時に測りながら使用します。

・クランプ・端金
・万力(あれば便利


彫刻はしっかりと固定して彫るのが大事になりますので固定器具として持っていたら彫りやすいです。手で持って彫ることも出来るので無くても大丈夫です。

最後に必要な事は自分で考えること。
こうしたらもっと良くなる。こんな方法はどうだろう?そういう気持ちを持って木彫をすると何より楽しい!
楽しんで見てください。それが1番。

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