見出し画像

地方移住・田舎暮らしの3ステップ

「田舎暮らしをしたいなぁ…」でも、具体的にどうすれば良いのかが、わからない。そんな方に向けて、地方移住、田舎暮らしに向けたステップをお伝えする記事です。

私自身、2018年に脱サラして瀬戸内海の島(周防大島)で現在漁師をしながら会社経営もしてはや6年目になりますが、当時はどうすれば良いか全くわかりませんでした。

(1)理想の生き方や暮らしを考える

どこに住みたいかを考える前に「どう生き、どう暮らしたいか」を考えることが重要。

私は「生涯幸せに働きながら生きていきたい。生業を持って自然の中で暮らしていきたい。」が大まかな方向性でした。

それが今での島暮らしにつながっているし、周防大島の先輩方のおかげで日々楽しく奮闘できています。特に、田舎暮らしとなると仕事の選択肢は「自営業」「起業」が現実のものになってきます。

そういったときに「具体的にどれだけの金額をどのくらいで稼げたら幸せなのか」「結局何がやりたいのか」がとても大切になってくるんです。

周防大島にいらっしゃる移住希望の方に先輩移住者が「で、〇〇さんはどう生きていきたいの?どういう暮らしがしたいの?」とまっすぐな目と言葉で聞いてきます。ほぼ確実に。

そこで初めて「え….そういえば理想の人生ってなんだっけ?」と考えるのではなく、自分なりの「今時点での方向性」を持っておけると、いろんな縁に巡り合いやすくなります。

(2)住みたいところをエリアで絞る

気候、海と山どちらが良いか、雪が降った方が良いか降らない方が良いか…など...移住フェアなどで各地を一気に見てみると良いでしょう。

オススメはふるさと回帰支援センターが主催している移住イベントです。

田舎暮らしを考えたら絶対に行った方がいい東京有楽町にあるNPO法人「ふるさと回帰支援センター」。各県の相談員さんが皆さん本当に親身になってくださるし、良いところだけでなくきちんと現実も教えてくださいます。

現地の人とも丁寧につないでくださるし、ここに行ったことで移住活動が一気に進みました。まず連絡して相談してみるのオススメです。

(3)実際に行ってみる

お試し暮らし住宅や移住ツアーを活用すると良いです。数日の観光ではなく、最低10日〜1ヶ月ほど。本気度の高い人にしかゲットできない情報や縁があります。

私も「2〜3日ちょこっと観光がてらみにきました〜!」みたいな人にはあまり突っ込んで空き家の案内をしたり、自分が任されている貸家や空き地の情報などはあまり渡しません。

実際の暮らしは観光ではありませんし、良いことばかりではありません。そういう現実をどこまでしっかり見ようとしているか、というのは「その人が言っていることより、やっていること」で判断されます。

いつまで経っても家や仕事が見つからないタイプの人もこういった傾向にあります。やはり「この人は本気度が高い」「マジで島に住んで地域に溶け込む意思があるんだな」と思わない限り、そう易々と人を紹介したりもできないんですよね。

その点、会社を休んで長期間お試し暮らしをしていたり、人と積極的にコミュニケーションをとるタイプの人は「あ、この人にはあの人を紹介してみよう」と色々な縁が巡ってくるようになります。

やっぱり人と人との信頼関係あって、私自身も面倒を見ていただいたり、先輩移住者にも時間をとっていただいたりしたので、「なんであんな人紹介したの?」という人を紹介してしまうと、紹介者として信頼を失ってしまうんですよね。

また、例えばひと口に私の住んでいる「周防大島」と言っても、橋に近い入り口の方と、奥の方では40〜50kmも離れていて天気も違えば集落の文化も違います。「周防大島に移住を考えています!」というのは「ヨーロッパに移住したいです!」と言っているのと同じようなもの「で、どのあたりがいいの?」が次に決めなければいけないことです。

だからこそ(1)どう生き、暮らし、働きたいか、という軸がとても大事でもあります。

来週9/21~22は東京国際フォーラムで地方移住に関するイベント「ふるさと回帰フェア」が開催されます。この機会にぜひ、生き方や働き方、どう生きどう働きたいかを改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!