梅雨明けと漁業農業。お盆に向けた7月の集落生活(沖家室ひじき通信8月号)
いよいよ今年も夏本番…全国的に危険な暑さになって参りました。こちらも連日の暑さにヒーコラ言いながら海に山にと日々向き合っている日々です。
梅雨明けからお盆までの日常の過ごし方
夏号を執筆しているのは7月末…そう、1年を24の季節に分けた節句の中では大暑(だいしょ)と言われる一年で最も暑さが厳しいとされるタイミングであり、土用(どよう)と呼ばれる「土いじりはやめておきなさい」という頃でもあります。
お世話になっている先輩曰く「この時期は暑すぎて現場作業をやるのが危険だから休みなさいという慣習でもあるのかもね」とも。
そんな大暑の毎日ですが、2月から育てている夏野菜の最盛期でもあります。こんな暑さでよく元気でいられるな…と感心するトマト、きゅうり、ナス、オクラ、カボチャなど…。
畑・さかえるファームがある佐連集落(沖家室島の橋を挟んで目の前、南向きの集落です)は、東側が山に覆われていることもあって朝日が山から顔を出すのが8時前後。
太陽が降り注ぐと手元の温度計が一気にグインと反応します。現場作業ができるのも、せいぜい午前中のうち…10時半にもなると20〜30分に一度は休憩を取らなければめまいがするほどの暑さです。
そんな環境の中なので、毎朝4時ごろには起床してうっすらと白み始めた海をコーヒーを片手に眺めながら1日がスタートします。いかに田舎といえど6時までは草刈機やトラクターのエンジン音をバリバリかけるわけにはいきません(自主規制)。
6時ごろまでは気温も低いので、お日様が山からひょっこりはんするまでは資材を運んだり、沖家室ひじきのお野菜定期便のお客様にお送りする野菜を収穫したり。手作業でできることを進めます。
天気予報や潮を確認して、大潮など潮が良いタイミングは沖家室島伝統の一本釣りをしに沖に出たり、湿度が低く天候が良いときは沖家室ひじきの加工をします。何をするにも貴重な「日が昇るまでの数時間」に何をするのかは、天候次第、湿度次第、潮次第でもあり
「ぎゃー畑仕事やりたいんだけど今日は風もないし潮も良いし釣りに行くか….」「草が伸びまくっているけど、これだけ数日湿度が低くなりそうなタイミングはなかなか来ないかも…」とついつい畑が手付かずになってしまうことも。
4時頃に起きて動き始めると11時まで働けばみっちり6時間は働けるので、昼過ぎになるともはや外で作業をするのは「非効率そのもの」。
エアコンの効いた事務所で沖家室ひじきの発送をしたり、SNSでの発信やパソコンでできるような事務作業を….と言いたいところですが結構ソファーに倒れ込んで昼寝をすることのほうが多いかもしれません….。
気づけば夕方、なんだかんだで18時ごろまではお日様が降り注いでいるので残業があるときは陰になってから暗くなるまで。夏はなんだかんだで20時前まで明るいので現場作業が追いつかないときは暗くなるまで草刈機をぶん回したりしています。
あんまり遅くまで作業すると、帰って風呂に入り飯を食ってちょっと一息ついたらすぐ23時ごろになってしまうので翌朝に響きます。
適度なタイミングで明日の自分にバトンタッチする計画性も大切なのですが、翌日が雨や強風のタイミングなどではついつい暗くなるまで頑張ってしまい案の定翌日使い物にならなくなってしまうことも….。
土用(どよう)であり大暑(だいしょ)である日常
現場作業を日々していると「土用(土いじりや現場作業はしないほうが良い期間。今年は7/24-8/5)」という風習も納得の連日猛暑。
そういえば去年はこの時期に無理をしてお盆明けにぶっ倒れたのでした。暦や節句なども確認しながら心身のメンテナンスをし、長く元気に働けるように海や山と、そして自らの心身と向き合い続けていこうと思います...!
盆明けには暑さが和らぐのであと2週間ちょっと、いわゆる「大暑」には無理に立ち向かわず食事、睡眠をしっかりとりながら熱中症には気をつけていきます。
集落のアレコレと生産活動
お盆前の海岸清掃と墓・お宮掃除
ご先祖様や、帰省される方々を美しい環境で迎えるために毎年7月は何度も草刈りや掃除が集落で行われます。動ける人も年々減ってきました。
いつまで続けられることやら。もはや帰省される方にはこの時期に一緒に作業してもらえたら嬉しいなと思っています。
気温の急激な変化で食欲が落ちた時には
そうめんや冷やし中華に、沖家室ひじきをトッピング
暑い日は食欲どころか料理を作るのもどこか億劫に…。そんな時でも沖家室ひじきなら水で10分乾物から戻すだけ。手軽に栄養補給できちゃいます。
梅干しとセットで栄養たっぷり!
夏の帰省に、沖家室ひじき
甘いものが苦手な方でも喜ばれる、手軽な手土産
周防大島にご帰省される方は、ぜひレストラン「サルワーレ」の『沖家室ひじきとスモーク鯛のピザ』がオススメです。
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