〇っぱいは正義

最高ですよね、酸っぱいビール。ですが、酸っぱいビールについては好みが分かれます。嫌いな人は本当に嫌いだし、日本の酸っぱいビール市場はまだまだ小さいように思えます。一口に酸っぱいビールと言っても、酸っぱいビールは非常に多様性があり、ビールという飲み物をより面白くしている必要不可欠な要素の１つであり、その事実を否定することは誰にもできません。最近、サワービール、特にケトルサワービールの人気も非常に高まっています。従来のサワービールの場合は様々な混合菌株の働きにより、数か月または数年かかる長期のサワーリング（酸味の生成）を行い、複雑なフレーバーを生成します。一方、ケトルサワービールはマッシュに存在する微生物や、乳酸菌（ラクトバチルス）に依存して迅速な乳酸発酵を起こし、早ければ1日、遅くとも数日で酸味の生成が完了するケトルサワーリングという手法についてご紹介します。

目次
①サワービールのすべて
・混合酸醗酵（複雑な酸味）
・ケトルサワー（単純な酸味）

②ケトルサワーのしくみ

③乳酸菌のピッチング

④醸造用のラクトバチルスの調達
・乳酸菌は乳酸で酸性度を生み出します
・酸味が発生するまでの時間と温度は？

⑤ケトルサワーベルリーナーヴァイセ
・ケトルサワーリングはとても簡単です

①サワービールのすべて

ますます多くのクラフトブルワリーが、酸っぱい味わいを手に入れるために、さまざまな方法と技術を使用し、サワービールという特殊なビールの領域に足を踏み入れています。