竹内謙礼の「栄町はどうしたら住みよい町になるのか」コラム

大学卒業後、出版社勤務を経て、成田ゆめ牧場に転職。ネット通販事業を立ち上げて楽天市場に…

竹内謙礼の「栄町はどうしたら住みよい町になるのか」コラム

大学卒業後、出版社勤務を経て、成田ゆめ牧場に転職。ネット通販事業を立ち上げて楽天市場にて2年連続ショップオブザイヤーを受賞。2007年に経営コンサルタントとして独立。ビジネス書は60冊以上、日経MJで「竹内謙礼の顧客をキャッチ」を10年間にわたり長期連載中。栄町竜角寺台在中。

最近の記事

栄町で生まれ育った子供達に「栄町に住みたい」と思ってもらう方法

地方自治体の「人口が減る」という現象は、出生数の減少だけでなく、その町で生まれ育った人が「故郷に戻ってこない」というのが、思いのほか影響が大きかったりします。 特にその地域に大学がなかったり、働く場所がなかったりすると、若い労働人口が急速に減少していきます。 当然、その地で生まれ育った人が少なくなれば、その自治体に対して愛着を持つ人も減ることになります。そうなると、伝統的なお祭りの維持や地域の防災、自治会の活動も、その地域に残った高齢者たちが請け負うことになるので、地域の

    • 人口1万人の小さな町が、起業家でにぎわう理由

      先日、埼玉県比企郡ときがわ町で、起業家の育成事業に取り組む関根さんにお話をお伺いにしてきました。 ときがわ町は町内の約7割が森林となっている、人口1万人の小さな町です。当然、人口減が悩みの種になっているのですが、この町に移住してきた企業研修のコンサルタントの関根さんが、2018年から「比企起業大学」という起業家育成の事業を立ち上げて、今まで60人以上の起業家を世に輩出し、約2割の人がときがわ町に移住して、町の活性化の一助となっています。 関根さん自身は私と同じ経営コンサル

      • 栄町は「ふるさと納税」で、まだまだ財政が豊かになる

        町の財政を改善させることは容易ではありません。一般企業と同じで、売上を伸ばしてコストを削減する必要があるので、どうしても改善させるには長い時間を要してしまいます。 無駄なコスト削減は、すぐにできると思っている人も多いですが、行政の場合、数字だけは判断しにくいサービスも多いので、削減の手を付けることが非常に難しい案件だったりします。中小企業のワンマン社長のように、鶴の一声で経費が削減できるような、そんな簡単なものではありません。 一方、税収のアップは、住民を増やし、企業を誘

        • 栄町が目指すべき「女性が住みやすく、働きやすい町」とは?

          2024年5月の週刊エコノミストの記事によると、2023年に全国の自治体で、転入者が転出者を上回った「転入超過」の都市は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、福岡の6都道府県しかなかったそうです。そして、この6つの自治体には「男性よりも女性を多く集めている」 という共通点があります。 一方、社会減となった41都道府県のうち、35道県が男性よりも女性の数が減少しているそうです。つまり、地方自治体の人口を増やすためには、「女性の定着」が非常に重要であり、女性にとって住みやすい町を作

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          栄町の人口減は止められるのか?

          2024年4月に発表された「人口戦略会議」の報告書で、千葉県内22市町が2020年から50年の間に若年女性が半分以下に減ることが指摘されました。その中に、人口2万人弱の我が町、栄町が見事にランクインしました。 栄町の住民からすれば「やっぱりな」という感じです。明らかに町の中には空き家が増えていますし、ここ数年で、急速に高齢者の姿が目立つようになりました。 一方で、若い家族や子ども姿は、年々、見かける機会が少なくなっています。お隣の成田市や印西市に比べれば、明らかに活気がな