sakae.kobayashi

1956年1月にこの世に生を受けて以来形成されてきた「私の世界」が、今、私の頭の中にあ…

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1956年1月にこの世に生を受けて以来形成されてきた「私の世界」が、今、私の頭の中にある。「私の世界が無くなる前に」「私の世界で感じたことの一片」を書き留めておく。題して『私の世界が無くなる前に』

記事一覧

私の世界が無くなる前に:2024.5.30

コラム:時代に添い寝する 人を励ます憲法 朝ドラ『虎に翼』(5/30)を観て思った、「憲法は人を励ます」。  主人公・寅子は戦争で多くのものを失い虚脱状態の中にいた…

sakae.kobayashi
3か月前
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私の世界が無くなる前に no.1

 「私の世界」とは何だろうか、そしてそれが「無くなる前」とはどういうことだろうか。いきなり哲学的な問い(?)で恐縮だが、このエッセー(書き置き)を始めた訳でもあ…

sakae.kobayashi
4か月前
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「護憲運動」のあり方は

 「護憲」は「改憲」の対概念だが、「改憲」の動きの変化に対応した「護憲運動」は形成されてきただろうか。自民党は結党以来、9条をはじめとした「明文改憲」を主張して…

ジェンダー平等は重要テーマ

 残念な選挙結果だった。女性議員の比率は低下し、「差別発言」を繰り返してきた議員が再選された。選択的夫婦別姓制度の導入などにもブレーキがかかったようにもみえる。…

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私の世界が無くなる前に:2024.5.30

コラム:時代に添い寝する

人を励ます憲法 朝ドラ『虎に翼』(5/30)を観て思った、「憲法は人を励ます」。
 主人公・寅子は戦争で多くのものを失い虚脱状態の中にいた。そんな彼女が1946年の秋、ふと目にした新聞の「日本国憲法」(それはその年の11月3日には公布されるのだが、)の条文、特に13条(幸福追求権)と14条(法の下の平等)を読み、前向きに生きる姿勢を取り戻す。さらに彼女は「家族会議」を招

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私の世界が無くなる前に no.1

私の世界が無くなる前に no.1

 「私の世界」とは何だろうか、そしてそれが「無くなる前」とはどういうことだろうか。いきなり哲学的な問い(?)で恐縮だが、このエッセー(書き置き)を始めた訳でもあるので、最初に私の考えを述べてみる。
 「私の世界」は2つある。一つは「私が存在している世界」であり、もう一つは「私の頭の中にある世界」である。前者を客観的、物質的な世界、後者を主観的、精神的な世界と言うむきもあるが、少し引っかかる。こうし

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「護憲運動」のあり方は

「護憲運動」のあり方は

 「護憲」は「改憲」の対概念だが、「改憲」の動きの変化に対応した「護憲運動」は形成されてきただろうか。自民党は結党以来、9条をはじめとした「明文改憲」を主張してきた。これに対する「改憲阻止の護憲運動」も脈々と続けられてきた。そうした中で歴代の自民党政権は、現実の政治状況と憲法理念との溝を埋めるために憲法解釈による「解釈改憲」を進めてきた。これに対しも憲法学会や「護憲派」からの批判はあったが、憲法を

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ジェンダー平等は重要テーマ

ジェンダー平等は重要テーマ

 残念な選挙結果だった。女性議員の比率は低下し、「差別発言」を繰り返してきた議員が再選された。選択的夫婦別姓制度の導入などにもブレーキがかかったようにもみえる。『自殺対策白書』は「働く女性の自殺の増加」を指摘している。ジェンダー平等の実現は、格差社会の中での様々な社会的弱者・少数者を取り巻く問題の象徴的テーマである。一方、私の選挙区(杉並区)では、ジェンダー平等などを訴えた野党統一候補の女性が自民

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