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【Starlight Destiny#37】おやすみどころが半分焼けた事件

川田さんのおじちゃん・おばちゃん・高畑のおばちゃんたちが
お昼休憩するために、父が木造で小さな平屋を作り
そこでみなさん昼休みを取っていた
私たちはその部屋のことを「おやすみどころ」と呼んでいて
時間があればその部屋に行ってはお話したりしていて
自宅と違った憩いの場だった。

夕方、父が
「なんか焦げ臭くないか?」と言い始めて
あちらこちら探していたら
おやすみどころの壁に火柱が上がっていた
「火事だ!!大変だ」と途中すっころびながら父が叫んでいて
119を呼んだ

消防が来て一時騒然とし、弟は初めて近くでみる消防車に夢中になり
妹は消防士さんがかっこいい人だったのでその様をずっと見ていた
逃げるってことは一切ない2人

そのとき、気がつけば母がどこにもいなかった

父が早く気づいてくれたため半焼で済んだ
消防の方が
「柱ずたいに火があがるのはめったにないことなので不思議なタイプですね
大事にいたらなくてよかった。乾燥していたから第三者行為でもなさそうなので今後きをつけてください」とつぶやいた

みんなで安堵し、みなさんがお帰りになったときに
母登場

川田のおじちゃん・おばちゃん・高畑のおばちゃん・ちーちゃんに
「ごめんなさい。たぶん火事の原因は私です」と言った
周りで唖然とした
え!放火したの?お母さんとびっくりしていたら

風星召喚
「いえいえ、あれはまったくの偶然でお母さんも想像してなかったと
思いますよ」と

父が
「何をしたのか、ゆっくりでいいからみんなに話してみなさい」

ゆっくりと母が顔をあげて
「アリがたくさんいたのでマッチつけてアリに火をつけてたの
そうしたらね、おやすみどころの方にアリが移動していて
5分もたたないくらいに柱から煙が出てきたからあわてちゃって」

・・・もしや、アリの巣がおやすみどころにあったのか

父が
「ま、生きているものを無碍にしてはいけないけど他にも方法が
あったと思う。これからは気を付けないといけないね」と宥めていた

ちーちゃんは
一人で大爆笑していた
川田のおばちゃんが
「奥さんがケガがなくてよかったですよ。また社長が作り変えてくれるって言ってたので大丈夫ですよ。」

アリさんには申し訳ないと思ったが
初めての消防士さんのお仕事を目のあたりにできて社会勉強になった
それから
アリさんに火を放った辺りに石塚を立てて今でもお線香を手向けている


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