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【Starlight Destiny#8】母と赤玉ポートワインと小学1年独立

私の母は楽天的だが一度気になっていまうと眠れなくなるような神
経が細い人だ。自営業をやっていると色々な人から話を聞く。
まして父は5姉妹の真ん中、上に姉2名・下に妹2名女系家族で早くに
母親を亡くしているため上にいる姉がお母さん替わりになっているため、
結婚して子供がいてもしょっちゅう家に来ていた。
私も伯母2人は苦手だった。
自分の子供たちは賢いことを言いふらしに来て自慢する。
はたや私たち姉弟は「拝みやの変な子たち」と言うレッテルがあった。
母は私たちを守るために戦っていたがある日を栄に壊れていった。

いつも夕食を作る際にキッチンの下扉から赤玉ポートワインの瓶を取り出すとそのまま口のみをしていた。あれはなんだろ?と思っていたが、
「お母さんのガソリン」と言っていた
母がいないときにその瓶のふたを開けてにおいを嗅いでみた
あ!お酒だ
臭い~。嗅いだだけで頭がつーんと痛くなった
酒屋がなくなったお酒を補充する倉庫がある。気になって見に行ったら
赤玉ポートワインの空き瓶が20本以上あった
お母さんがこれ毎日1本は飲んでいる量

体が心配になって母に聞いたら
ちょうど1本飲み干したあとのようで
「え!悪い。みんなあんたのせいなんだからね。いつもみんなを分かったように悟って見ている。どうせお母さんの背中に妖怪か死神とかが見えるんでしょ。本当に気持ち悪い」

私のせいなのか?
そんな目で見たことないのに、
そんなふうに見られていたなんてとても悲しかった。
でもここにいたら自分のせいで母がお酒をたくさん飲んでしまう
いなくなろう。そう曽祖父の家に行こう

ランドセルに教科書とノート入れて縦笛を指した。
誰にも見つからないように作業場の裏からそっと出た
車で5分でも子供の足では20分以上かかる距離だ
夕方だったから寂しさと悲しさと入り混じっていた。
最愛な母に気持ち悪いと言われたからだ。
でもじっと我慢しながら縦笛を吹きながら歩いた。
覚えたての曲を吹きながら
涙は出ていたけど向かうしかなかった。

曽祖父の家に着いたときに一人で来た。
もうあの家には帰らないここから学校に通うと言った。
大人どおしで話をしたようだがしばらくそっとしようとなったようだ。
それから数時間して妹から電話がかかってきた
「お姉ちゃん。ありがとう。でもいまはこれで正解」と言われた。
切ったあと
なぜか大声で泣いてしまった。

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