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【Starlight Destiny#34】大好きなおじちゃんだけど嫌な時もある

曽祖父が亡くなってから祖父母だけになったため
一人暮らししていたおじちゃんが帰宅した。おじちゃんは母の弟。
曽祖父と祖父との性格の不一致で喧嘩した瞬間、家出をしてしまい
私が最初に会ったのは小学生の時だった。

とにかく明るい人で人間でも太陽な人がいるんだな~と思った
人を笑わせるのが大好きで話の話題が膨大にあった。
家出してから大型トラックの免許を取り、日本全国を周っていたので
いろんな地方の話が聞けて面白かった
たまに、男はつらいよをテレビで見たときに祖父母に
おじちゃんみたいだねと言ったら
あ~、似てるな~と苦笑いしていた

ある日、おじちゃんがトラックの積み荷から私に
生きているあさりをくれた
大切に育てるんだよと渡されたので水槽にいれて一生懸命お世話した

それから数か月後、学校から帰宅するとあさりの姿がない
あれ?あれ?と探していたら
おじちゃんが
よく大きく育ててくれてありがとう。今日はおいしいぞと言われた
おいしい?意味が分からなかったがその答えが夕飯の時にわかった

お味噌汁に入ったおおきなあさりちゃん
なぜか泣けてきた。稟僧と風星も
いたしかたない結果です。命あるもの大切に食せねばいけませんよと
言われた
命をいただくありがたい教えだったが
小学生だった私にはつらい経験だった。

それからおじちゃんには
生きたおみやげは入らないとはっきり言うようにした

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