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とさか_絵本東大生
2021年5月20日 21:49
永く生きてあればきっと ふやり離れてくのだろう目をぎゅっとつむる幾光年を泳ぐ蛙 そのさいごの色をおもってうつわは焼き上がる生まれたからには蝶になりたいだなんて考えてしまうよ皮膚はまだ柔らか生まれたからには蝶になりたいだなんて考えてしまうよ皮膚はまだ柔らか表面張力が打ち負けて ぷるんと溢れてくる歌思わず本をとじる冷たさに滲む涙 朝を肺いっぱいに頂に挑もう君と頬は解けやすいから
2020年9月24日 22:24
ラピス・ラズリ 鉱石のような恋をしなさいと母さんは言いました。私は青紫色の瞳を感じて、誘われるようにカーテンを綴じます。むかし飼っていたハムスターのお墓を柔らかく思い出しながら君が赦した金属光沢をするらり撫でるのです。 ふと嗅いだマスカットの匂いにつられて家を出る。外はぞっとするほど暗くて、足下だけが上からの光を反射している。遠くの工場が琥珀色に光って深く煙を吐いているのが見える