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社員を大切にする意思決定をするために、「自分を映す鏡」を持とう。(第2回)「今日の感情はこの前と違っていい」

前回の振り返りから2週間たちました。
緊急事態宣言が出て、また大きく社会の流れが変わっている状況で、経営者としてどんな風に考え、どう行動してきたのでしょうか。感情にも着目しながらお話をさせてもらいました。

前回の振り返り対話(第1回:いくつもの不安がからみあっている)

に続いて、
第2回の振り返り対話「今日の感情はこの前と違っていい」を公開します。

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対話相手:グロースエンジン代表取締役 金井路子さん

金井さんは、コルクラボというコミュニティで出会った友人です。

誰かを応援したいという気持ちがとっても強い方で、贈り物でひとを繋ぐ「オーエンズ」というサービスも作っています。

インターネット通販を主軸とした事業開発を行う企画・プロデュースカンパニーである株式会社グロースエンジンの代表取締役です。

岸田さんキナリ杯に協賛していて「応援!エンタメワクワク賞」もできています。人の応援がほんとに好きな方です。

金井さん:キナリ杯

金井路子(かない・みちこ)さん
大妻女子大学卒業。1999年株式会社インデックスに入社。 携帯公式サイトを全36本企画からサービス設計・運営。2002年株式会社ディー・エヌ・エーに入社。2004年モバオク立ち上げ、2009年ビッダーズ事業MD統括部長、2011年モバオクマーケティング部長を担当。以来、Eコマースを中心に、約20年間webサービス企画開発、運営、マーケティングを経験する。創業後は、コミュニケーション・アーキテクトとして、事業拡大はもちろん、組織構造・機能役割にも着目し、円滑な情報伝達の仕組み化や組織・コミュニティ形成を基軸とした売上貢献をミッションとしている。

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第2回2020年4月21日のランチメニュー

金井さんとの振り返りは、いつもランチタイムに行っているので、金井さんのランチメニューもご紹介。

明星 中華三昧 赤坂榮林 麺なしトマト酸辣湯

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赤坂 中国料理 榮林 (テイクアウトのメニューはこちら

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第2回:振り返り対話の内容(60分)

坂本:
久しぶりですね。この2週間、どうでした?

金井さん:
完全リモートになって、『ラッキー』って思う人もいれば、『漠然と不安』って人もいたり、『子どものメンタル心配』って人もいたり、5人いれば5人違って難しいことがある。

この状況が、いつまでも続くって言うのも、続かないって言うのもどちらも違う気がするから、そこも難しい。

けど、やってることは変わらないなって思うようにもなった。むしろ時間が余ることが多くなった。ズレがないように、なるべく創意工夫すればいいだけだなって雰囲気にチームがなってきた。できることと、できないことを言うようになったり。

坂本:
そうなんですよね。ぼくも揺れてることあったけど、実はやってること、やってくことって変わらないんだなって。

金井さん:
2週間前は、ただただ不安だった。そして、決断しなきゃって思ってた。けど今は、今だからできることをやればいいんだなって。雑談も増えるようになった。

ミーティングは、5分前集まり、5分前終わりを意識するようになった。私より先にミーティングに入る人もいて、自然と雑談してることが増えたみたい。あと、ビデオをOFFにしたのもよかった。基本、私が方針とかを話をすることも多いから、私はビデオをONにして、社員はOFFにするようにしてみたら、雑談が増えた。

坂本:
雑談が自然に増えたのは良かったですね。確かに、逆に顔が見えない方が、昔の電話みたいに話しやすいのもあるのかもしれませんね。

金井さん:
雑談が増えたのは良かった。けど、雑談が増えて、それぞれ大切にしてることが違うことが分かって、それに配慮しながら仕事をふったりしていると、誰がどの程度の作業量なのかがリモートだからこそ見える化されてしまって、それがいい面も悪い面もあるなって。誰かが作業量が少なくて、自分が少ないとか、そういうのが気になる人も出てきたり。

あとは、自分が大切にしてることが創意工夫だってことが改めて分かった。若い社員で、バイトしてくれてる人がいるんだけど、1回直しを入れたら、次からはその直しが必要なくなるように創意工夫してきて、すごくパフォーマンスが高い人がいるのに気がついたり。

坂本:
こういう時だからこそ、自分の大切なことがわかるってありますよね。

金井さん:
働き方は、社員、業務委託、インターンといくつもあるけど、働き方は別にして、パフォーマンスというか、仕事へのコミットメントが大事だと思っていて。コミットメントが創意工夫に現れるのかもしれないね。

その人が生活できるレベルを知るようにしてる。収入がうちの会社でどの程度の割合なのかとか、他にも収入があって生活できて、その上で家族との時間を大切にしたいのであれば、無理にうちの仕事はやらないという選択もありだと思うから。

坂本:
たしかに、仕事のコミットメントは大事ですよね。一緒に働いている人にも影響しますし。

金井さん:
会社員の時にも通じてるけど、仕事でしかできないことってあると私は思っていて。私のスタンスをみんな見てるなって思う。仕事は、さっき言ったみたいに全体的に効率良くなった部分も大きい。会議が短くなったり、いろんな部分が。

人によっては家庭の都合でパフォーマンスが発揮できない人もいて。今までだったら、パフォーマンス出ないのにやる方が大変だと思って、できる人にふるっていたんだけど、今は前のパフォーマンスが出てた時を知っていて、今の家庭の状態も知っていると、仕事をふらないというのも違う気がする。

前までは、仕事だけ見ようってしてた。性格や家のことは見てなかった。見ようとしてなかった。今は必要だから見るようにしてる。前から必要だったのかもしれないけど。

坂本:
雑談が増えたりして、その人の背景や大切にしてることが分かるのはすごく大切なことだけど、配慮しすぎると決断ができにくくなるってことも確かにあるから、難しいところではありますよね。

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金井さん:
オンラインコミュニティを学びたいと思って、コルクラボに入って安全・安心が大事っていうのは、分かるけど、過剰な受容とはまた違うと思ってるから。仕事のチームでの、コミュニティでの機能は難しいのかもしれないなとか。

坂本:
過剰な受容は確かに違いますよね。けど、調子が悪い時、今回のコロナのように、こういう時はきっと受容は必要なんですよね。

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金井さん:
何年か前に、県の事業で、地縁の再構築プログラムを受講したことがあって。土地の縁を大切にするっていう。道端で声を掛け合うとか、たまにすれ違うとか。連絡先は知らないけど、近所で何かあった時に助け合うみたいな。けど、オンラインではなかなかそれが難しいなって感じていて。オンラインのコミュニティについては、まだ分からないことが多い。

坂本:
オンラインコミュニティは、分からないこと多いですよね。けど、今回の雑談が増えたり、コミュニティから学んだことを仕事に活かしてる感じはすごくあると感じますよ。前回との違いもけっこう感じますし。

金井さん:
ほんとうに、オンラインコミュニティは難しい。確かに、この2週間で、会社として変わってないことに気づけた。慣れてきたのもあるのかもしれないけど。この環境下でのコミュニケーションの工夫を考えようって。仕事は、生きるか死ぬかではないから、大切にしたいことを大切にできるようにって。

あとは、今の感情が、来週には変わってもいいんだなって気づいた。感情は揺れていいよ、揺らいでいいよって思えるようになった。

坂本:
そうなんですよね、感情って変わるし、揺れるし、それでいいんですよね。なかなかそう思いたくても思えないものですけど(笑)2週間後にまたどんな風になったか聞かせてください。

金井さん:
なんだか楽になった。ゴールデンウィーク明けにまたどうなってるか、全然分からないけど、また今度。

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【第3回】振り返り対話はこちら

公開次第、リンクをはります。

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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メディカルBECS 代表 坂本岳之(さかもと たかゆき)
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