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2019年5月①:『ラジオ・ガガガ』『ラジオのすごい人たち』

久しぶりにラジオにはまり、ラジオ本を漁る。

◆原田ひ香『ラジオ・ガガガ』(双葉社、2017年)を読み終わった。

それぞれの短編の主人公たちに劇的な変化は起こらない。ただ「ラジオはいつだって寄り添ってくれる」ということを証明してくれる。仰々しい偉人の言葉より、「心に響く名言」より、人生を支えてくれるのはなんでもないフリートークだったりする。

なかでも「昔の相方」という短編が好きだ。生きていると時折、どうしようもなく過去が追いかけてくることがある。この作品では、過去に絡め取られないように強く手を握っていてくれるのがラジオだ。人生には、そういう存在が必要だ。

◆豊田拓臣『ラジオのすごい人たち 今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』(アスペクト、2012年)を途中まで読んでいる。

ラジオは好きだけど、比較的完全にJーWAVE党で、ラジオをつけるときはいつも迷わず81.3だ。ただしそれは主に音楽が聴きたいという理由なので、それ以外のこだわりはない。AMに多い、語りぐさとなっているようなラジオ番組にも興味があるし、鴻上尚史のコラムでのオールナイトニッポン話もすごく好きだ。この本はいろいろなパーソナリティを知ることができて、さらにトークの一部も読めてうれしい。

しばらくは、ラジオ熱、いやラジオ本熱が続きそうだ。


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