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#1 恋の終わりと読書の秋

はじめまして。sacaikumiと言います。

普段はフリーランスのデザイナーとして仕事をしています。
このマガジンは、私自身が忙しない日常の中で「考える」ことをやめないために作りました。

デザインに関する考え事ではなく、私自身の体験を通した記事がほとんどです。読んでくれた方にとって、何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。

第一弾として今回の記事では、私が7年付き合った彼とお別れした経験を以って考えた話をします。ただ、プライベートな話も多く含まれるため、一部有料記事とさせていただきます。

私は社会人一年目の22歳から28歳までの期間を彼と共に過ごしました。

7年越しの独り身はさぞかし淋しいものだろうと予想していたけど、いざ迎えてみると、かつての自分と久しぶりに再会したような気持ちで、案外悪くないと思うことが出来ました。

久しぶりに過ごす一人の時間は、まるで随分前に気に入ってた服を久しぶりに引っ張り出して着てみたような心地です。懐かしくて、どこかちぐはぐ。

長く付き合ってきたうちのここ数年、私は彼の恋人という枠に無意識的にしがみついていたけれど、2人の心は少しずつ自立した夢に向かったものに形を変えていきました。

だから、長い同棲生活の中で彼が嫌いになったとか、決定的な大きな事件が起きたとかではなくて、少しずつお互いが変化していった結果、どこかでカチッと小さな終わりの音がなった。そのくらいささやかな変化の連鎖の結果がお別れという形でした。

心の境界線はとても淡いから、ぼうっとしてるとお互いの変化に気付かないんだね。

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