【JDLA G検定】 受験のすすめと対策
先日JDLAのG検定2020#1を受験し、無事合格しました。受験に至った経緯と受験を振り返って受けてよかったなぁと感じた点をまとめてみようと思います。
1. G検定って何?
G検定とは日本ディープラーニング協会が提供する資格検定試験です。ディープラーニングの基礎知識を有し、事業活用する能力や知識を備えているかを試験します。
実際にCodingの能力があるのかを検定する試験ではなく、あくまでジェネラリストとして機械学習や深層学習の知識を有しているかをテストする試験になります。
*実際のCoding等、実装できる能力を有しているかを確認する試験には 別途E検定という資格試験があります。
G検定には機械学習や深層学習の基礎知識のみならず、最新のAIの技術傾向や倫理問題に対するトピックまで出題されます。
2. 受験に至った経緯
私自身の職業はSEでもなく、ITにかかわる業務ですらありません。Pythonを使ってCodeをバリバリ書くなんてこととは全く畑が違う業界で働いています。
しかしながら、様々な本、ニュースでAIが取り上げられることは日常となり、未来を予想する様々な本では機械学習、深層学習が数百年に一度の技術革新であり、インターネットがそうであったように近い未来、それらは日常の一部になるであろうことを予想しています。
実際にITを専門としない業界が我先にといままで全く取り組んで来なかったようなAI技術導入を行っているニュースが毎日のように取り上げられています。COVID-19の世界への感染拡大がその風潮により拍車をかけ、予想をはるかに上回るようなスピードで世の中の変革が進むとの予想もあります。
今まで全くITとかかわってこなかった業界ほど新規事業開拓の目があるのではないか?
この時代の大きな流れに乗り遅れると取り返しがつかないのではないか?
そんな漠然とした期待と不安から少しでも後れを取らない様、最低限の知識を学ぼうと思い、内容的にぴったりのG検定を受験をしました。
3. 受験への準備
受験を始める前はそもそも AI の定義とは何か機械学習、深層学習とは何を意味するのかすら知らない状態でした。
そこで JDLA代表、松尾豊氏著の以下の図書で基礎を学習しました。初心者にはわかりやすく、かつ近未来にわくわくするような内容でしたので、思ったよりも楽しく読み進めることができました。これを読めば少しはAIとは何かいきれるぐらいにはなると思います。
JDLA公認のG検定対策推薦図書としてAI白書があります。これに関してはかなりのボリュームがあり、すべてを読み切るのにはなかなか根気がいります。読み進めただけでは内容も身につかないと思いますので、私は学習の過程でより知りたいなぁと思ったときに辞書感覚で使用していました。
白本(G検定公式テキスト)、黒本(G検定問題集)と呼ばれる以下の図書は実際の問題対策本となります。私は黒本だけ購入し、問題を2-3周、AI白書と並行して学習しました。白本はAmazon評価も酷評だったので特に使用していません。
黒本の実際の問題を解くにあたっては自分で理解した語句を整理してリストにした上で単語帳メーカーを使って通勤中、電車で学習していました。
この学習方法はいろいろ応用可能なのでおすすめです。作成した単語リストは以下にアップしていますので、受験予定&興味のある方は是非。
正直これだけでG検定合格は可能であると思います。
ただG 検定はあくまで語句として知識をテストする試験になるのでコーディングは扱いません。しかし、出題される語句の意味を体系的に深く理解するためには実際にコーディング等がどう行われているのかを同時に理解することが重要です(語句の説明だけでは理解が及ばないものも多いです)。
そのような背景からG 検定の学習を開始するとともに専門実践教育訓練給付金を用いて AI ジョブカレに登録して機械学習講座の受講も開始しました。
AI ジョブカレの講座はJDLA E検定の 認定プログラムにも採択されているため、将来的にはE検定を受けることも見越した上で受講を決めました。
講座の正直な感想としてはいい点もあれば悪い点も、、話は長くなるので授業内容と実際受けてみた感想は別途ブログに書きます。
なんにせよ少しお金はかかりますが単に単語を覚えるのみならず実際にコーディングの技術も並行して学ぶことでより理解が深まったのは事実です。
4. 合格して今感じること
合格した後、振り返ってみると確実に視野が広がったなぁと感じています。合格者のみが入れるCDLEと呼ばれるSlack Communityがあるのですが、そこにも情報が様々アップされているので最新動向のCheckにも事欠きません。
ただG検定合格だけでは実装する技術を身に着けた訳ではないので劇的に仕事に対するやり方が変わったというようなことはありません。しかし、ニュースを見るにしろ、いかに世の中で適当にAIというワードが使われているのかがわかります。分かってない人が適当にアピールのためにつかってるんだなぁと。それがわかるだけでも収穫です。
また一つ変わった点として仕事について新しい事業に対するいままでなかったようなアイデアが湧いてくるようになりました。これも機械学習、深層学習でどんな情報があれば何ができるのか具体的にイメージできるようになったからだと思います。
AIエンジニア、新しいことを始めたい人、これからの世の中に漠然と不安を抱いている人には是非おススメしたいです。
(2020年6月現在)
在宅での受験が可能なG検定!2020#2は受験料半額で受けれるようです。
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