海を越えたクッキーは時を超える
激務の4月。
そろそろ仕事の山は越えてきたか。
いや、越えてない。
山脈並みに山が終わらない。
世界記録を目指せるんじゃないか。
パソコン操作しすぎて、そろそろ手が腱鞘炎。
そんなある日(どんなある日)。
フランスに住んでいる友人が久々の帰国。
何年ぶりかわからないくらい久々の再会。
いやー、話が止まらん。
最近のこと、今の街の様子、思い出話。
お蕎麦を食べながら、そば湯をまったり飲みながら会話の花が枯れることはない。
大きくなったお子さんも覚えててくれて、はじめましてのはずの末っ子ちゃんも一瞬で仲良くなる。
これがしたいんだ。フランス語勉強続けていこうと決意。そんな愛すべき時間を過ごし、名残惜しみながら、帰り際にもらったフランス土産。
その中には私の愛するショコボン。
※ショコボン愛については語り始めると大変なので割愛。
そして、留学時代食べまくってたこのクッキー。
おいしいんです。
5枚ずつの個包装になってるのも学校に持っていきやすいし、勉強のお供にしやすい。
フランスに限らないかもしれないけど、日本よりも簡易的な包装。そんなこと気にしない。
シンプル。それがまたいい。
嗚呼、エモい。
留学時代、音速フラッシュバック。
フランスにいたときに、よく食べたもんだ。
スーパーに並ぶ数あるクッキーの中から迷いに迷って選んでたのに、いつの間にかレギュラー化していたこの子。
フランスのスーパーに並んでるチョコレートやクッキーの種類はものすごく多い。最初はどれがおいしいのかなんてわからない。選ぶ楽しみは留学が終わるまで消えることはなかった。
でも、この子は狭いけど居心地が最高だった9㎡の部屋にいつもいた。
たぶん、この笑顔に惹かれたんだね。
コアラのマーチ®のコアラと目が合うと買いたくなるんだ、私は。
ただのにっこりクッキーじゃない。
®
大事なことはもう一度言おう。
おいしいんですよ。
クッキー自体もフランス国産小麦でおいしい。
チョコクリームもほんのりナッツっぽい風味がして香ばしいクッキーに合う。
自分が留学してた都市あたりで作ってたっていうのもまた親近感。
おかしって、高級で憧れ、ごほうびになるものももちろん素敵。
でも、毎日でも食べたくなるもので、身近な気持ちになれて、懐かしい気持ちになれるおかしって何だか好き。
ひとりで過ごしていた狭い部屋。フランス語の練習も何度も聞いてもらっていたかもしれない。
友達に話せないような辛い時、寂しい時、部屋でひとりでクッキーを食べてた。食べすぎは注意だけど、でも、毎日おかしに救われてたのかもしれない。
なるほど、「毎日のお供」だったんだね。
そんな昔の気持ちを掘り起こしてくれたきみ。
クッキーのおかげで昔にタイムスリップできたよ。
大事に食べよう。
そう思ったけど、もう半分食べ終わっているという現実からは逃げられない。
夫よ、食べたければ急ぎなさい。
リミットは明日だ。
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