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パンデピスというカルチャー

みなさん、「パンデピス」ってご存じですか?
正式名称は「Pain d'épices」。
直訳すると「スパイスのパン」。

フランスの伝統的なお菓子のひとつです。
はちみつとスパイスが入った焼き菓子。

クリスマス付近に食べられることが多く、クリスマスマルシェにたくさん並びます。

もともとは修道院で作られてたもので、巡礼などに持って行くためか日持ちします(※諸説あり)。

基本的にはパウンドケーキっぽい形をしていることが多く、バターなどの油分が入っておらず、食感は硬め。



かなり前のことですが、私はフランスに1年滞在していまして、友人が作ってくれたのがパンデピスとの出会い。

あまりのパンデピス愛に、留学先の語学学校でパンデピスについてプレゼンしました(笑)

おいしさに見いだされ、パンデピスで有名なDijon(ディジョン)という街まで一人で行ってしまうほど

山ほどパンデピスを入手できたのが良き思い出(すぐ食べ終わって悲しかった)。

今でも忘れない、ディジョンのそのお店の名前はMulot et Petitjean。1796年からの老舗。

ドライフルーツやジャムがたっぷり入っているものや、ビスケットタイプなど、たくさんの種類のパンデピスが売られています。

本当に好きすぎる。今すぐ行きたい。

※フランス語のサイトですが、雰囲気でおいしそうなのが伝わるはず。


ちなみに、私はパンデピスの中でも「ノネット」という丸いタイプのパンデピスが大好きです。中にジャムがたっぷり入っています。

Mulot et Petitjeanのノネットは神です。

日本で売っているところがあれば教えてください。
情報求む……!



自称「パンデピス広め隊」の私は、帰国してからもせっせと自作しています。

はちみつをたっぷり使うのでなかなか頻発できないのが残念なところ。

伝授していただいたレシピだと、材料は小麦粉・ベーキングパウダー・はちみつ・砂糖・牛乳・スパイス。

久々に作りましたが、Mulot et Petitjeanのものにはもちろん程遠い。

やはりしっとり感を増やすには卵黄が必要なのか。
(Mulotの原材料を見て卵黄が入っていることを確認済み)
でも硬めの噛み心地は残したい。

牛乳ではなく、卵黄でやってみようか……など引き続き改良の余地あり。


なぜか今回真ん中が凹んだ


よくみるとダマがある…

とはいえ、実は夫にも好評のパンデピス。
これからも腕を上げていきたいと思います。

専用スパイスがなくなりそうなので、そろそろ調合にチャレンジします。

ノネットも試作してみようか……


クリスマスのお菓子といえば、ドイツのシュトーレンやフランスのブッシュドノエルが有名ですよね。

機会があれば、ぜひパンデピスもお試しあれ!

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