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#今日の採用サイト_JFEスチール西日本製鉄所高校生向け


JFEスチール西日本製鉄所の高校生向け採用サイト。高校生向けの採用サイトは一般の新卒よりも変えなければならないことがあると考えている。
それは「高校生の言語・ビジュアルで高校生が理解できるように高校生の目線で伝えなければならないこと」であること。さらにデジタル・スマホネイティブであることだ。
就職を目指す高校生は、ある程度学校での勉強も求められているのでそれなりに文章も読んでいる(はず)。少なくとも学校では現代国語の授業があるため、今の中途よりは文章を読んでいる機会は多い。とはいえ、長すぎる文章はやはり忌避されるのでバランスは必要。
一方で高校生から見た社会人は「大人」。そこには大きな溝がある。大人としての矜持を保ちながら高校生の目線で自社の魅力を伝えなければならない。これは簡単なようで意外と難しい。

翻って、JFEスチール西日本製鉄所の高校生向け採用サイトについてはどうだろうか。

全体的なポップさについて。製鉄所なので重厚なイメージと重労働のイメージはあるはず。(実際もそういった仕事はあるだろう)しかし、その現実も加味していかに高校生に対して親和性高く伝えられるかがポイントになる。社風とポップなテイストにギャップがなければ問題ないだろう。

次に文章・構成については文句無しで◎だと思う。一文一文が高校生でもわかりやすい言葉で、なおかつ砕けすぎずに大人としての矜持は保った文章になっている。これに加え構成面でわかりやすくポイントを抑えて伝えているところが非常によい。私自身も製鉄所にそんなに縁があるわけではないが、「製銑」「圧延加工」など馴染みのない作業紹介でも丁寧に説明されている。

ボリュームについては適切。高校生向けで10ページあるのはなかなかのボリュームで力の入れ具合がよく分かる。今後は少子化がより一層深刻となることから、高卒でも(だからこそ)これぐらいコンテンツボリュームを用意するのが当たり前になるだろう。高卒採用サイトの試金石のひとつにしたいものだ。

とはいえ、惜しい面もある。1つ目が出演されている方の出身高校や学科が紹介されていないことだ。高校生は意外と出身高校や出身地、普通科なのか工業科出身なのかを気にすることが多い。特に地元志向が強くなるのであれば例えば倉敷市の高校とか福山市の高校など地元の高校名が挙がれば親和性が強く映る。高校名は挙げなくてもせめて出身学科は紹介してほしかったと思う。
2つ目は動画がないこと。これほどのクオリティをたもっているのに動画コンテンツが無いのが意外なくらい。今後拡充されるのか、期待したいところだ。

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