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定着率の大切さ

「採用率」よりも今後重要になるのが「定着率」

3月は採用が活発化し4月からは教育研修も繁忙を迎える時期だと思いますが
昨今の労働人口減少の速度を考えると、5年後には人を採用したくても
採用できない、今よりも遥かに難易度が上がると予想できます。

難易度があがると言うのは単純に全体の少なくなるパイをライバルと
奪い合うわけですが、もちろん同時に考えなければいけないことがあります。
それが「定着率」です。

「定着率」は因果関係が不明確だからと後回しにされやすい

「〇〇さんが退職した」理由は「〇〇な理由だから仕方ないよなぁ」と
何も改善されない風景を私も過去たくさん見てきました。
そもそも退職する方が会社に言う退職理由の真実は「違う」可能性の方が
高いと考えた方が良いでしょう。
(ググればデータは出てきます。エビデンス知りたい方はどうぞ)

振り返るポイントは

1.新人が続きやすい環境かどうか
 年代によって学び方が多様化しています。体で見て覚えろスタイルは
 現代の若手には合いません。

2.社内の風通しは良いか(変な噂話ばかりが横行していないか)
 特定の人たちだけが仲良くてグループ意識が強すぎると
 それ以外の人は輪に入りにくいと感じます。
 これは「協調生が高い」のではなく特定の人だけの「イエスマン」
 指します。
 自分の立場や居場所を守ろうと、やたらと「塊」になりたがる人が
 たまにいます。
 要注意です。「救世主」になるか「悪性のガン」となるか諸刃の剣です。

3.改善活動を継続して行なっているか
 改善アクションを取らなければ、自然発生的に良くなることは
 ほぼありません。
 しかも時間がかかるものばかりです。
 継続して改善アクションをとり続けましょう。

最後に

長年、人事をやっていて感じることは
若手を採用する手段や手法は数が増えて充実しているように見えますが
使いこなせる人が少なく、教育に至っては圧倒的に追いついていないです。
(国が推進するリスキリング以前だと考えます。DXという名前で呼ぶほどのものなのか正直疑問です)
おそらく、次にスポットが当たるフェーズが教育と考えるからこそ
今から定点観測で「定着率」もウォッチしておいた方が良さそうです。


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