社会保険料、いくらか知っていますか?
こんにちは。
新卒採用に新たな動きの時期です。ゴールデンウィークを目前に学生の登録者数、一次選考、最終選考の予約者が続々と増えていった週となりました。
連休後の登録者数もまだまだ増えてくる見込みがあるので、選考結果から内定承諾者が確定してくる時期はもう少し後(梅雨時期くらい?)になると予測しています。
さて、本日のテーマは「社会保険料」についてです。
今週の日経に取り上げられた「社会保険料率30%時代 過去最高」という記事を読みました。
問題なのは、後期高齢者にあたる75歳以上の保険料負担がおよそ15万円なのに対し、給付金額が20倍となっている一方で、現役世代(例:40〜44歳)では、本人負担分が年40万円程度の保険料を支払うのに対し、給付金額が12万円ほどに留まり、受ける給付の3.5倍の保険料を納めているということ。
そもそものシステムが限界を向かえているのは明らかな訳ですが、現役世代の負担を減らすために団塊の世代に損切りのお願いができないのは、政治問題です。
新入社員のみなさんは、生まれてはじめての給与を受け取る頃…。
社会保険料をいくら支払っているのか知っていますか?この問に答えられる社会人は、実は、あまりいないのではないかとのコラムもあって、これも納得でした。
「仕方ないから」「どうせ無理だから」「みんなも同じだから」と声を上げず、見ないフリをてしまっているのは、これは社会問題です。
新入社員は、給与明細をしっかり見て、何にいくら引かれているのかを考えられるいい機会にしてください。黙って傍観者になるままでは、搾取されるがまま。少子化対策へのテコ入れもそれっぽい議論をしているように見えてはいますが、財源は何で、どう下支えしていくのか?は、まだはっきりと見えてきていません。
財源が無ければ「消費税を!」というのも秒読みですが、次の消費税率引き上げは、このタイミングでは難しいのは明らかです。
グローバルの世界では、よく知る企業を皮切りに、人員削減をジリジリとはじめつつあります。
ビジネスで社会課題を解決し、顧客ニーズを引き上げていかなければならないのは、企業課題です。
結局すべて、個人のひとりひとり変わっていかなければ、解決されない問題なんだなと再認識するニュースでありました。