水民マガジン 水泳 体幹の使い方 クロール 背泳ぎ

ゆったりと泳いでいるのに なぜか速い
そんなスイマーを 見たことがあるだろうか
こういった泳ぎができるためには 体幹を使うのが必要だ ともよく言われる
では どうやって体幹を使うのか?
そこを考えてみたい
今回は クロール 背泳ぎについて
身体のパーツは 大きく 体幹と四肢に分けられる
分けられるのだが 体幹と四肢は 互いに 大なり小なり 関与せずにはいられない
同じ身体ですので
実際の現場では 四肢 つまり手足の動きに 目が行きがちなのである
この 手足の動きに どこまで体幹が関与しているか 
この度合いが 体幹を使っているか否かの分岐だと思う
水泳だと イメージしにくいので 他のスポーツで 考えよう
野球のバッティング テニスのストローク ゴルフのスイング なんかでよく『手打ちになっている』などという表現が使われる
バットやラケットやクラブを使わずに 手で打つ ということではなく 体の回転を使わずに 腕だけで打ちに行っている という意味だ
強い球を打つためには 腕を振り回すのではなく 体幹のひねり戻しからはじまる回転動作が 四肢の末端である腕・手に伝えられ さらにそれがバットやラケットやクラブに伝えられて 強いスイングを生み出し その動作が十分にコントロールされ 球の真芯を捉えなければならない
したがって 体幹が使われている ということは 体幹の動きが四肢に有効に連携している結果 四肢だけでは出し得ないパワーを出せる ということが言える

泳ぎで考えてみよう
四肢だけで泳ぐ(体幹の筋肉の動きも関与せざるを得ないけど そこを最小にしておく)と考えると ローリングをしないで 体の姿勢をフラットにしておいて 手足をぐるぐる 肩関節の可動域で回せば そうなる
ローリングというのは 体軸を中心に左右に振れる動きなのだが これを使うことにより 色々な恩恵がある
身体がサイドからサイドに切り替えされることにより 動作の可動域が広がる
肩甲骨によって制限されている肩の動きを カバーできる(クロールは水上で 背泳ぎは水中で)
そして ローリングを゙使うことにより 体幹を使った動きになる

実際の 体幹を使った手のかきを 説明してみよう

胸の高さにプレートがあって それを下に向かって押し下げるのだが プレートを押すと 油圧かバネによって 押し返してくる抵抗が働く とする
3つの方法で プレートを押し下げ 押す強さを計測できるとする

① 体を動かさずに 体の前でプレートを押し下げる
② プレートを押している手と反対側の肩を後ろに下げ 体を回転(外旋)させながらプレートを押し下げる
③ 体を゙横にした状態(②の終了時の姿勢)から 体を前に回転させながら プレートを押し下げる

おそらく ①より②③のほうが 力を入れやすく 押す力は強いと思う

②が背泳ぎの 体幹を使ったプッシュの動き ③がクロールの 体幹を使ったプッシュの動きである





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