ジャズを聴き始める前  映画音楽にハマっていた話し

中学の頃は 『カーペンターズ』が全盛だった わたしは ビートルズ世代とは少し下(ビートルズ来日の時は赤ん坊だった)だが 音楽の教科書には ビートルズの曲が よく載っていた だから今でも 『オブラディオブラダ』とか『イエスタディ』とかを聞くと 暗澹とした気分になる
『サウンド・オブ・ミュージック』のナンバー 『ドレミの歌』が よく載っていたが あれが『わたしのお気に入り』だったら 後年 コルトレーンを好きになれなかったかも知れない
還暦前後の世代に聞きたいんだけど 教科書に載る曲を 小馬鹿にする風潮って 我々の世代になかったか?
神戸東部で小・中学を過ごしたわたしの さらにわたしだけの 個人的な感想だったのだろうか?
いや 『荒城の月』は素晴らしいけど
何はともあれ
生まれてはじめて LPレコードを買ったのは 中学1年のときで その時買ったのが
『十戒』オリジナル・サウンド・トラック盤 である
そして 次に買ったのは 
『ベン・ハー』オリジナル・サウンド・トラック盤である
この2つの作品には 共通点がある
まず 超大作であること
チャールトン・ヘストン主演であることだ
今でこそ 全米ライフル協会の元会長ということで わたしの中のチャールトン・ヘストン株は 暴落してしまったが 当時は チャールトン・ヘストンというだけで 『猿の惑星』でも 超大作になった
チャールトン・ヘストンであれば 小津安二郎の映画でも 超大作になったのではないだろうか(笑)
そんな 歩く超大作 チャールトン・ヘストンの話題は さて置き 『十戒』の音楽を担当した エルマー・バーンスタインは 『黄金の腕』という フランク・シナトラ主演の ジャズマンを扱った映画も担当している
テーマ曲は ひげ剃りのCMに使われていたので 我々の世代は たぶんみんな知っている
『ベン・ハー』は ミクロス・ローザが担当し この人は TVのバイオレンスドラマ などの音楽に 関わっている
当然 ジャズフレーバー満載だ(ベン・ハーは違うよ) そして 後に買ったMGMミュージカルの総集編のような映画『ザッツ・エンタテインメント』の音楽は 色々なジャズ演奏者が使っている
ヒッチコックの音楽を多く手がけた バーナード・ハーマンも 『タクシー・ドライバー』で ザ・ジャズみたいな作品を作っているし ヘンリー・マンシーニも ジャズそのものである
なわけで 実は わたしが20歳の頃からジャズを聴き始めることになった萌芽は 実は 映画音楽を聴きまくっていたこの頃にあったのだ
今知った

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