vol.0089 3月からの採用で上手くいかないのでインターンシップからの採用だけにシフトしたいのですが? (3/3)

前々回前回で、
インターンシップからの採用が、
3月解禁してからの採用と比べて
遥かに難しいということをお伝え
させていただきました。

だからインターンシップは辞めた方がいい
と言うのは簡単なのですが、
そんな状況でもインターンシップで成果を
出そうと思ったら、どのような手が打てるのか?


ここに切り込んでいこうと思います。


まず前提として、
ほっといても学生が志望してくれる
ブランド企業ではないこととします。

つまり、無策で挑むと惨敗してしまう企業の
取るべき手は?


ここは一つ、
専門家っぽく横文字の戦略を
使っていきます。

ランチェスター戦略

という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

このランチェスター戦略、
もともとはアメリカ空軍の戦略で、

局地戦において、
敵の3倍の戦力差があれば負けない。

というのが基本的な考え方です。

これを今回のインターンシップに置き換えて
考えると、ブランド企業と真っ向から
ぶつかっても勝てやしないと。

ブランド企業が手薄なところに
戦力を集中し、その部分において
3倍の戦力差を作ることができれば
勝てる。

となります。
とてもシンプルでわかりやすいですね。

じゃあほっといても
学生が集まるブランド企業の手薄なところって
なんだと思いますか?

いわずもがな、
インターンシップの内容です。

そりゃほっといても学生が来るのに、
そんなに奇をてらった内容にする必要は
どこにもありませんよね。

王者は王者らしく
プレ会社説明会をやられることでしょう。

ここに付け入る隙があります。

学生が多くの企業の会社説明会に
行く理由ってなんだと思いますか?

ずばり内定への第一歩です。

何が言いたいかというと、
ブランド企業の会社説明会に学生が集まるのは、
そのブランド企業の内定が欲しいから
学生が集まるのであって、そこの会社説明会
自体に魅力があり、内定はいらないけど、
説明会だけ受けたい!というような会社説明会は
ほとんどない
ということです。

見えてきましたか?

大変魅力的なインターンシップであれば、
3倍の戦力差をつくることは可能です。

インターンシップとは、
本来の意味は就業体験です。

まだ社会に出たことのない学生が、
就活を始める前に、疑似仕事体験を
することで、就活でどこの企業を見たらいいのか?
の感覚を手に入れることができるか?
また、自分の力は社会に通じるのか?
これが、そもそものインターンシップの
目的なわけです。

なので、ばりっばりに体験型の
就業体験
をやってしまいましょう。

もちろん、
ただ自社の仕事をそのまま体験してもらう
だけでは、学生から魅力と感じてもらえない
ということもあるでしょう。

その時には、
就業体験は就業体験でいいのですが、
その体験をものすごく魅力的に見せる
意義づけをするべきなのです。

ある携帯ショップを運営する
クライアント様でインターンシップの
お手伝いをさせていただいた時に
した就業体験は

携帯ショップのなりきりショップ店員です。

実際にショップでお客様のご誘導や、
ご用件伺いなどをやってもらいました。

これ魅力的に映りますか?

僕はこれを魅力的とは思いません。

魅力的にしたのは、
この体験をどういう意義づけで伝えるのか?
ということです。

ここはあまり細かく解説してしまうと、
クライアント様に叱られてしまうので、
さわりだけしかお伝えできないのですが、

この携帯ショップでの就労体験を
すると、おおよそあらゆる職業で、
活躍できるようになる「ある能力」の
存在を知り、それを伸ばすことが
できる体験
になっています。

という切り口でマーケティングを
打ちました。

まぁ結果としては、
まずまずでしたね。

予約では定員いっぱいにまで
埋まりましたが、
実際の参加でいうと、
100%の参加率ではなかった
という結果でしたからね、

やっぱりブランド企業は強い。
でも、戦い方はある。

という予想通りの展開になりました。
ちなみにこれは去年の11月の話なので、
大変新鮮な話です。

ぜひご参考までに。


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