vol.0019 理念とかビジョンとか作っている会社が多いのですが、どれだけの効果があるのですか? (2/3)

前回からの続きです。


どうして全社員が目指すべき
方向がきちっと存在していなければ
ならないのでしょうか?


という問いから入っていきます。


人と人が一緒にいると、
良いこともあれば、良くないこともあります。


友達を想像してもらえると
わかりやすいかもしれません。


誰かから、
「あなたはこのグループだから」
と適当に振り分けられたグループにいる時と、
いつも一緒にいる気の置ける友達と
一緒にいる時では同じ感情でしょうか?


きっと違いますよね。


友達といる時には落ち着くし、
お互いの価値観も知っているので、
楽しいことも一緒に楽しめますし、
つらいことはお互いで共有して、
一緒に悲しむことだってできます。


勝手に振り分けられたグループでは
そうはいきません。


なぜか?


それは共有している時間が違う
ということと、そもそも友達は
一緒にいたいから一緒にいるだけで、
一緒にいなければならない理由はないのです。


一緒にいて心地よくない人は、
友達の輪から外れていき、
長い期間一緒にドラマを分かち合った
人たちだけが残るから、
いつも一緒にいたい仲間になるのです。


では、会社という組織では
それが通用するでしょうか?


そうめったに通用しません。
なぜならば、会社は皆給料をもらって
集まっているメンバーであり、
一緒にいたいから一緒にいるという
わけではないからです。


その中には、
自分とウマの合わない人だって
いることでしょう。


人間関係のストレスはこういう
ところからも発生しますよね。


じゃあどうして一緒にいるのか?
ただ、一緒にいて嫌なだけの人と
一緒にいることが報酬をもらえる条件
としたら、(そんなことはありえませんが)
おそらくあなたは別の職場を探すことでしょう。


プリンが嫌いという人は、
無理してプリンを食べ続けることは
できるでしょうけれど、
いずれどこかで爆発します。
「もう嫌じゃ!」
となります。


人は嫌なことを続けなければならないと
ストレスがたまり続けてしまうのです。


ところが、
自分とウマが合わない人がいます。
そして、
その人と一緒に仕事をするわけなのですが、
あなたが、仕事において抱えている課題に
が結構重い課題であり、自分には荷が重いと
感じているとします。
しかし、ウマが合わないその人は、
あなたが向き合う課題をクリアするのに
とても有用な能力を持っているとします。
するとあなたはどうするでしょう?


「ウマが合うとか、合わないとか
それは別にどうでもいい。
とにかく自分が実現したいことを
実現するためにはこの人の力が
必要なんだ。
この課題を解決するために、
この人と一緒に乗り越えよう!」


となるんじゃないでしょうか?
もちろん嫌がらせをし合っていて
お互いが憎しみ合っているという
レベルに嫌っていたら無理でしょう。


でも、ウマが合わないくらいでは、
仕事にそんなに支障はでません。


見えてきましたかね?


組織のメンバーが一致団結するために
絶対に必要な要素は、


「共通の達成したい目標がある」


ということなんですね。


理念というのは、
その大元に位置するものです。


理念という目的があり、
その理念を実現するために、
その道中でたくさんの目標が
存在します。


目的のない目標を追いかけ続けると、
人は精神をすり減らしてしまいます
からで、目的というのはとっても大事な
ものですし、


その目的の頂点である理念も
とっても大事なのです。


理念の話が長くなってきて
しまいましたけれど、
じゃあ「ビジョン」ってなんなの?
というのが次の話です。


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