vol.0138 学生が企業規模も知名度も条件も劣る同業企業を選ぶ理由は何か?(4/4)

「vol.0135 学生が企業規模も知名度も条件も劣る同業企業を選ぶ理由は何か?(1/4)」で採用力とは何か?ということを説明し、
採用力を構成する三つの要素のうち、
前回までで
①ブランド
②組織戦略
の二つを解説してきました。


今回ラストは
③採用活動
です。

③採用活動

・学生を魅了できる採用コンセプトの策定
・学生との出会いを創出する媒体の選定と契約
・魅了、見極め、成長を組み込んだ選考過程の実施

①ブランド、②組織戦略、の二つと比べると、
とても分かりやすい具体的な行動です。

購買に例えるならば、
営業活動と同じ
です。

この③採用活動は、
他の二つと比べて分かりやすいだけではなく、
もう一つ重要な特徴があります。

それは、即座に変えていくことができる

ということです。

営業活動で言えばですね、
究極的な話をしたら、まだ仕入れる算段が
立っていない状態で、
うまいこと消費者のニーズに合った提案をして、
実際に売れてから仕入れ先を探すでも
なんとかなる
ことがあります。

何が言いたいかと言いますと、
①ブランド②組織戦略
整っていない状態で③採用活動
自社を売ってしまい、

そこから①ブランド②組織戦略
急いで構築していくという流れを作ることが
できるということなのです。

物事にはよく、
鶏が先か、卵が先か
という議論が平行線になるものもありますけれど、
こと採用においては、
③採用活動を整えるのが最初。

③採用活動で求める人材を採用してしまってから、
急いで②組織戦略を構築していき、
採用した人材と一緒に作り上げていった
②組織戦略①ブランドを徐々に構築していく。

これが王道というやつですね。

ここまで解説をしっかりとしてしまうと、
質問者様の質問を忘れてしまいそうになりますが、

企業規模も知名度も条件も負けていないのに、
同じ職種の企業に学生の心を奪われた理由は、
③採用活動にあるかもしれません。

③採用活動を魅力的に作っていくと、
なかなかの採用力になります。

なぜならば、
人が物を買う時の心理は、
「良いものを買うのではなく、良さそうと思ったものを買う」
となるからです。

まだ試したことのない物を良さそうと
思ってもらうのが営業活動というものです。

採用職人の経営する会社は
吹けば飛んで倒れてしまうような
零細企業です。

歴史もない、お金もない、
販売基盤もない、扱うサービスの実績すら
ほとんど作れていなかった時、

当然ながら①ブランドなんてあろうはずもなく
②組織戦略の絵は当然しっかり書きまして、
それを魅力的に演出する③採用活動を実施した結果

人材業の中で、
県内ではトップ
むしろ日本という範囲に広げてもトップ企業と
言われる企業よりも、うちに入社をしたいと
言ってくれた学生がいました。

結果的にその学生には残念ながら不合格を出し、
その学生はトップ企業へ就職することになりました。

③採用活動はそれほどにパワフルだということです。


採用力 = ブランド × 組織戦略 × 採用活動


という方程式を自社の状況と照らし合わせて、
どこに注力するかを決めてみると、

次、自社と他社を迷う学生がいたときに、
自社を選んでもらえる確率がぐんと上がると思います。

参考になりましたでしょうか?


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