vol.0154 入社後の定着率に対して採用時点でできることはありますか? (4/4)

採用職人の清田です。

さて前回の「vol.0153 入社後の定着率に対して採用時点でできることはありますか? (3/4)」では、社員の「得たいもの」のコントロールを選考活動の中で実施することができるという話をさせていただきました。

ここからは、
もう一つ採用活動の中でやっておきたいことがある
という話をしていきます。

それは自分の限界を超えて頑張ったからこそ得られる
喜びに触れてもらう
ということです。

よく僕は求職者にこんな話をします。

「世の中には、お金で買える感動と、お金で買えない感動があるよ」
「お金で買える感動とは、素晴らしい音楽や絵画、演劇にふれたり、
素晴らしいサービスを受けることで得られる感動です。
これも心を豊かにするものなのですが、残念ながらその感動は
長続きしない。どんなに長くても1か月くらいでしょう。
一方で、お金で買えない感動はかなり長続きします。
10年20年、もっと言うと一生涯忘れない感動になることすら
あったりします。
音楽だとしたら、お金をいただいて演奏できるレベルになると
得られる感動です。
与えられる側から、与える側になって初めて得られる感動です。
この感動を味わってしまうと、もっと強い感動を味わいたいと
思うようになってハマります。
ハマった結果、自分の価値をつくる力を磨きます。
すると誰よりも優れたものを提供できるようになっていき、
より大きな感動を得ることができてしまいます。
このお金で買えない感動を追求することの良いことは、
自分を満たしていく中で、多くの人もまた感動を得るということです。」

少々長くなってしまいましたが、
何を伝えたかったかと言いますと、
選考活動の中で、お金で買えない感動の片鱗にふれて
もらえる機会を設計しておく
のです。
平たい言葉を使うと、限界突破をしてもらいます。

すると、会社に入社して、
自分が行う中で大変と感じることは、
会社にやらされていることではなく、
自分が成りたい自分になるために必要な試練

捉えられるようになります。

すると論理的に考えて、
今自分が置かれている環境というのは、
未来の成りたい自分になるために適した環境

と思いやすくなるのですね。

これが採用活動の中でやっておきたいことです。
もう2021年4月に入社する学生に対する活動は
終えてしまった会社さんが多いかと思いますので、
2022年4月に入社する学生に対する活動の中にでも
取り入れてもらったら、定着率の変化を感じられるように
なるかもしれません。

参考にしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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