vol.0077 知名度、ブランドのない企業は、どうやって採用したらいいですか?(4/4)

前々々回前々回前回で、
知名度、ブランドのない保険代理店の
採用を成功させていくために、
どのように考えて構築していくのか?
と解説してきました。

いよいよ完結編
すべてのピースをつなぎます。


「人を支える人」

これが再定義した仕事でした。

これだけ聞くと一見すると、
何をしている会社かはわかりません。

これは、
金融の三要素を使って実現したい
次期経営者の想いです。

次期経営者は人を支えたいという
気持ちが強くありました。

その経営者の地元は、
少々田舎で、同級生は仕事を求めて、
都会に出て就職をするという街でした。

みんな生まれ育った故郷が嫌いで
外に出ていくわけではありません。

単純に就く仕事が少なくて、
仕方なく出ていくのです。

もちろん自分の好きで都会に飛び出す
人もいますけれど、

親の介護の年齢になってくると、
地元に帰りたい・・・でも、仕事が
という悩みを抱えるようになる。

そんな状況を見て、
次期経営者は思ったのです。

「この街がもっと仕事で溢れる街に
したらいいんだ」

じゃあどうやって?
そうか、経営者の経済的不安を
取り除き、未来に対して事業投資が
できるようになれば、
自然と仕事が増える。

つまり、多くの経営者の経済的不安を
自分の仕事で解消してあげられるなら、
この街に戻って来たいけど戻って来れない人が
戻って来れる理由になる。

だからその経営者は
人を支える人になって、
街を支え、人が戻って来れる街にする
と考えたのです。


ここまでのストーリーを見て
どう思いましたか?

一保険代理店の採用だと思いましたか?

違いますよね。
他の保険代理店と競合しません。
ましてや保険屋さんとも競合しません。

オンリーワンの企業として採用活動を
行うことができました。

最終的に右腕として採用した学生は、
他に見ていた企業に保険屋さんは一社も
ありませんでした。

その学生は、
業で会社を選んだのでも、
会社名で会社を選んだのでも、
福利厚生や条件で会社を選んだのでも
ありません。

次期経営者の想いに触れて、
自分も「人を支える人」になりたい
この時期経営者と一緒にその未来を
目指すためにこれからの人生を使いたい

そう言ってくれました。


これは、
知名度、ブランドのない企業が採用を成功
させるために組んだ戦略の一つであり、
実際に実施をして成功した事例でもあります。

もちろん会社の数だけ戦略があるので、
「人を支える人」という仕事に再定義して
採用すればどの企業でも採用できるのか?
と言ったらそうではありません。

次期経営者の想いが強くのるからこそ、
このフレーズが生きることになったのです。

手法をただ真似るだけで上手くいく
というものではありませんが、
考え方の参考にはなったのではないかな?
と思います。

ぜひ、自社の場合はどうやったら
オンリーワンの会社として採用活動を
行うことができるだろう?
と考えてみてください。


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