vol.0075 知名度、ブランドのない企業は、どうやって採用したらいいですか?(2/4)

前回の続きです。

取り上げる業種は保険代理店。

損害保険を中心に取り扱いをしており、
生命保険などの保険の横展開、
そして投資信託の取次など金融商品全般を
取り扱っている会社様です。

規模は非常に小さく、
家族経営に兼業の外部社員と
事務員さんがいるくらいで、
実質初の社員の採用をしたい
そして、その社員は自分の右腕として
採用をしたいと言われる次期経営者様
からのご依頼です。

読者の皆様が、
もし採用担当者でしたら、
どうやってこの保険代理店で、
次期経営者の右腕となる人材を
採用するでしょうか?

というところで前回を終えていました。
採用職人は実際にこうしたということを
書いていきます。


まず僕が提案したのは、
保険として戦うのをやめましょう。
ということでした。

別にこれは、
保険会社ではなく別の業種で企業しましょう
という話ではありません。

仕事の再定義

ということです。


「私たちは保険屋です」

では保険の元締めの会社に勝ちようが
ないので、
「私たちは〇〇です」
で言い換えられるものを
考えましょうという話です。

とは言いつつも、
いきなりここから考えるのは
実は結構難しいものです。

その前に固めねばならぬのが、
その会社の存在意義、存在理由です。

言い方を変えると、
理念やビジョンです。

現社長の方針で今後もずっと会社を
伸ばしていくのならば、
現社長の想いを言語化する必要があります。

が、今回は次期社長の描きたいビジョンを
中心に考えるということでしたので、
採用コンサルではありますが、
経営コンサルの領域に入り、
描きたい未来の言語化を行っていきます。

その結果たどり着いた未来ビジョンは、

金融の総合商社

というものでした。

ちょっとこの業界に詳しくないと、
よくわからないと思いますので、
簡単に補足をしておきますと、

金融の三要素というものがあるようです。

保険
貯蓄
投資

の3つだそうです。

保険は不慮の出来事に備える
という目的の金融商品です。

貯蓄は資産を守る
という目的の金融商品です。

投資は資産を増やす
という目的の金融商品です。

どれも、お客様の経済的不安を
取り除き、未来を描きやすくするために
存在している金融商品であり、
この金融の三要素のバランスにより、
経済的安定を目指すというものです。

この会社では、
貯蓄に対する商品や、
投資に対する商品の扱いが
ゼロというわけでは
ありませんでしたが、
収益の大半を保険事業の収益で
賄っていたので、
現在時点は金融の総合商社ではなく、
保険屋さんの方が正しい認識と言えます。


だったら保険屋として採用しないのは、
嘘じゃないの?虚偽なんじゃないの?
と思われるかもしれません。

違います。
違うと断言できる根拠から
次回に回します。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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