なろうとカクヨムで100話まで公開したので途中反省会。

「レニ&リオ ~皇国の女帝ですが夫の寵姫(男の娘)を好きになったので、帝位を捨てて二人で駆け落ちしました~」

(なろう)
https://ncode.syosetu.com/n3229id/

(カクヨム)
https://kakuyomu.jp/works/16816700428056291418

をカクヨムとなろうで毎日一話ずつ更新している。
 先日、100話めを公開したので途中反省会。

 もし読んで下さっているかたがいたら(ありがたや~)もしくはこれから読んでもいいよというかたがいたら、感想など聞かせていただけると助かります。
 よろしくお願いします。


 以下は自分なりの反省点。

◆一番の反省点:情報の量や伝え方の精査が甘かった。

「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」を読んで痛感(十倍角)した。

「WEB小説だから、情報を詰め込んでも読み手に把握してもらうのは大変」と思うのではなく「紙と違って読み手が把握できる情報量が少ないからこそ、伝える情報の取捨選択の判断をどれだけ突き詰められるかを、シビアに考えられる」と思えば良かった。

「ノーカントリー」は展開を早くしたい部分は「倍速視聴」で話が進んでいく。その一方で、ベルの語りやモスとヒッチハイクの少女の会話のような情緒的な部分は話の流れがゆっくりになる。
 読んでいると、動画のように展開のスピードや画面の切り替わりを調整してもらっている感じがする。
 読み手の負担が少なく、かつ必要な情報はすべて伝わる文章なら、「展開が強引」と感じさせず、物語のスピード感が自然と上がるんだと思った。

「レニ&リオ」を書くとき、展開のスピード感にかなり気を配って書いたつもりだったけれど、読み返すとここはもう少し早いほうがいいなと思う場所がもたついて感じたり、ここはもう少しじっくり書き込んだほうが良かったと思う場所がせわしなく感じたりする部分もある。
 次作以降はこの点を、さらに意識してもう少しシビアに突き詰めたい。

◆良かった点:よく聞く「物語を書くのではなく、物語(キャラ)に導かれている感覚」を味わえた。

 自分は自分の考えていることを文章で表現して、その考えを一定数の人にわかってもらっているという実感がある。
 それなのに、なぜ「物語」を書きたいと思うのだろう。
「考えたことを書く」なら、ブログやnoteで書く文章と変わらない。

 世界観もあらすじもキャラも自分が考えたものとわかっているもの=自分の内部から出てきたものだとはっきり自覚している物語を書いているとき、「創作というのは本当にそういうものなのか」という疑問が自分の中に常にあった。
 
作家の人がよく言う「(自分が物語を導くのではなく)物語に、登場人物に自分が導かれる」ということがどういうことなのか。
「考えていないことは書けなくないか?」とどうしても思ってしまう。

「考えてしまうと駄目なのでは」と思い、「レニ&リオ」は大まかなあらすじだけを考えて、思考でなく直観を優先して書くように心がけた。
 自分にとっては「さっきこう言ったのにこう言うのはおかしくないか(整合性がとれていない)」とか「そんなことを考える奴いるか?」と思うことがあっても、「このキャラにとってはそうかもしれない」という感覚がわいたらそちらを優先した。

 そのためか「レニ&リオ」に出てくるキャラは、自分には共感できない、共感できない以前によくわからないキャラが多い。
 ほとんどのキャラが自分にとっては理解できない「他人」だ。
 話が自分でも考えて見なかった方向に行ったり、「そんなことを考えていたのか?」と思うことを突然キャラが言い出したりすることが多かった。
 今まで作家が「キャラが勝手に話し出す」と書いていても、何かの例えか話を面白くしているんだろとしか思わなかったけれど「もしかしてこのことを言っていたのか?」と初めて思えた。
 それで、なぜ「物語」という枠組みが必要なのかが少しわかった気がした。

「物語を書く」のは、「文章を書くこと」よりも「絵を描く」や「音楽を作る」や「踊りを踊る」ことに近い、少なくともその感覚を入れなければいけないのではないか。(あくまで自分が自分に限ってそう感じただけで、そんなものなくても書けるという人はいると思う)

 もっと早くこの感覚に気付くことができたらなとも思うけれど、まず何作か自分の書きたいものを書いたから、そこから得たものを踏まえて「今度は余り考えずに、感覚や直観を先行させてそれについていくようにして書いてみよう」と思えた。
 そういう風に思えただけでも、思いきって創作を初めて良かったと思う。

 趣味でやっている最大の利点は、こうやって自分の目標なり疑問なりを指標にして試行錯誤して書けることだ。
 これからもこんな風に色々考えながら楽しく続けていきたいと思うので、気が向いたり時間が空いた時に読んでもらえるととてもありがたい。

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