見出し画像

「鬼滅の刃・柱稽古編」第六話までの感想 玄弥も丸くなったなあ、など。

「鬼滅の刃・柱稽古編」の第五話・六話の感想(原作のネタバレ注意)
※前回第三話の感想↓

◆隊士間の交流描写がいい。

 今回もほぼ完全アニメオリジナルだった。
 修行における隊士同士の交流がほとんどだったけれど、後の展開を考えると凄くいいなあと思う。
 炭治郎の立場だと、本来は柱よりも一般隊士との付き合いが多いはずだ。
 一緒に修行して、合間合間に何を話していたかとか日常的な交流も描いてくれると、最終決戦の展開も気持ちが盛り上がる。
 焼きおにぎりが滅茶苦茶おいしそうだ。

◆玄弥、丸くなったな。

 初期のころの殺伐とした感じは何だったんだ、と思うくらい最初のころとは別人だ。不死川に追いつきたいと思っているのに才能がないから腐っていたんだとは思うけど。元々はこういう普通の子供っぽい感じなんだろうな。
 兄上の記事を書くために黒死牟戦を読み返したが、玄弥の死ぬシーンにかなり感動した。初読の時はそこまで思わなかったのに。「あの」不死川が神に祈るところも、思いの深さが伝わってきてグッとくる。
 黒死牟戦は焦点となるキャラが多すぎて、どこに視点を合わせていいか悩む。情報量ならぬ情動量が大きいから、最初は展開を追いながらさらっと各キャラの感情をなぞるくらいが精一杯でいっぺんに味わいつくせない。
 二回目三回目にようやく時透のカッコよさ、不死川の弟愛の大きさや玄弥の思いなどを落ち着いて味わえた。
 兄上のことも、初読の時は余りよく理解できていなかったなと思う(今も理解できているかわからんが)
 駄目だ、兄上が絡むと結局兄上の話をしてしまう(縁壱かよ)

◆甘露寺さんが魔性の女すぎる(五話)

 蜜璃の稽古シーン、尺が少なかった。
 刀鍛冶の里編でメインだったから仕方がない……とは思うものの、時透には一話丸々使っているのに、ブツブツ。パンケーキが美味しそうだったからいいか。
 それにしても……この時から本当に伊黒のことが好きだったのか? 本当に?(疑いの目)
 一緒に飯屋行って靴下もらって文通していて、それであの内容の手紙送っていたのか。魔性の女すぎだろ。
「伊黒さんが自分に興味を持つわけなんかない」(ガイドブックより引用)←んなわけがあるかあっ。
 見合いしたあの眼鏡男のせいで自信をなくしてしまった……のはわかるが、それにしては炭治郎と手をつないだりしているしな。
 伊黒も伊黒で、今生では一緒になるつもりはないのに、普通にアプローチして嫉妬しているところがよくわからん。
 メタで見れば、元々ちょろっと入れたラブコメ要素をラストに突貫工事で激重設定にしたからだ、とわかるけれど。そこから生まれた矛盾であれこれ妄想できるのがおばみつの良さだからいいんだが。

◆来週は悲鳴嶋回か。

 悲鳴嶋回は来週に持ち越しみたいだけど、獪岳の話も出てくるのだろうか。
 獪岳は「好きではないけれど気持ちはわからなくもない」という、自分の中で複雑な(?)立ち位置のキャラである(FFTのアルガスに似ている)
 善逸→獪岳の思入れは原作で細かく描かれていたけれど、獪岳が善逸をどう思っていたかは余り細かく描かれておらず「見下していた」以上のことはよくわからなかった。
 この辺りアニメで描かれるといいな。

この記事が参加している募集

#アニメ感想文

12,480件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?