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「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話感想 原作の展開をより掘り下げた内容になっていて良かった&不死川と伊黒・冨岡の関係について。
「鬼滅の刃・柱稽古編」第三話の感想(原作のネタバレ注意)
第一話の感想は↓
第三話はほぼオリジナル展開だったが、この先の無限城編の展開を補完している内容だったところが良かった。
◆アニオリで、物語全体のテーマを掘り下げてくれるのが嬉しい。
原作は「誰一人欠けても、鬼は滅ぼせなかった。一人一人みんな大事なんだ」と最後に語っていた。その文脈を補強する展開だった。
宇髄の稽古でモブ隊士たちが覚醒して「自分たちはそこまで強くはないけれど、柱や炭治郎なら無惨や上弦を倒せる。だから自分たちは彼らを支えるために頑張る」と言う展開が最終決戦への伏線になっている。
横だけれど、最初読んだとき、ラスボス(無惨)との戦いが持久戦だったことに驚いた。「鬼滅の刃」がどんな話かを考えると「そうか、持久戦がふさわしいんだな」と納得した覚えがある。
「鬼滅の刃」は「耐える話」被抑圧者の話だ。
だから最後はみんなで耐えながら集団の物量で押し返すという発想になるんだと思った。
宇髄の嫁たちが炭治郎に遊郭の戦の礼を言うのは唐突に感じたけれど、「誰か一人欠けても、あの朝日を見ることは出来なかったと思う」雛鶴のこの台詞を入れたかったんだろう。
これも無惨戦の展開を表していているし、「鬼滅の刃」はずっとこういう話だったなと頷ける。
まきを→雛鶴の呼び方は「雛鶴(呼び捨て)」だったっけか?「姉さん」だった気がしたんだが。
原作を確認したら、まきをから雛鶴への名前の呼びかけはなかったので思い込みだったっぽい。
◆不死川と伊黒の仲の良さと冨岡
前々から疑問だった「不死川と伊黒はどういう風に仲が良いのか」問題。
今回で「ああ、こういう感じで『仲がいい』のか」と納得した。お互いの力量を認め合い戦闘で語り合う系か。そこは二人のキャラクターにも合っているのでいいのだが、それだと冨岡とは別に仲が悪くないのでは、ということが引っかかる。
つまり不死川(伊黒)にとって仲がいい伊黒(不死川)と冨岡に対する言動はそこまで変わらないので、「仲がいい・悪い」とどういうことなのかということが気になる(柱合会議の衝突も、『仲が悪い』というよりは注意だし)
よくある「多少、合う合わないはあれど、お互いの強さは尊敬している」という集団ならわかるが……というより、原作だけだとこういう集団だと思った。
そんなに人の好き嫌いなさそう(そこまでお互いに興味がなさそう)と思っていたところに、ガイドブックの設定が入ってきたので混乱したのだ。
原作だけ読んでいた時→「柱同士は一部を除いてビジネスライクな関係なのかな」
ガイドブック履修→「不死川と伊黒って仲がいいのか。冨岡、うっすら嫌われている程度かと思いきやはっきり嫌われているのか」
アニメオリジナル→「仲がいい?とは?」
文句ではなく、むしろこういう微妙な食い違いからあれこれ考える(妄想する)のが楽しい。
原作とガイドブックとアニオリ設定が微妙にズレていて結局お互いにどう思っているかよくわからないところが、この三人の関係の面白さだ。
不死川や伊黒みたいなタイプだと、言動は素っ気なく見えても、一緒にいたり組むことが多いこと自体が「気が合う表れ」なのが一番妥当な気がする。
◆シーズン1と比べると。
炭治郎の筋肉のつき方が凄い。
歴戦を潜り抜けてきた感があっていい。
来週は時任と蜜璃「鍛冶の里コンビ」かな。
養蜂シーンは出てくるのだろうか(楽しみ)
※続き。六話までの感想。
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