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#連休に読みたいマンガ
ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」の二種類の読み方。
*ネタバレ感想です。未読のかたはご注意ください。
ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」全二巻を読んだ。
この話は二種類の読み方が出来る。
二種類の読み方とはどういうものかと、それぞれの感想を語りたい。
◆ストーリーの肝になるのは「弥恵はなぜ死ななければならなかったのか」という疑問
「ヤサシイワタシ」がどういう話かは、前半のヒロインである弥恵が死んだ理由に集約されている。
大事なのは「弥恵は
「人に無能力のレッテルを貼ることで、自分の万能感を相対的に上げる」→「価値の搾取」を描いた「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」を読んで欲しい。
久しぶりに宮崎夏次系の「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」を思い出して読んだ。
「相手に何もやらせず、無力感を与える」
「無能であるとレッテルを貼る」
「主体性を乗っ取る」
そうすることで「無能な相手を助けること、代わりに色々やってあげること」を自らの居場所にしたり、相対的に自らの有能感を上げる手法を「価値の搾取」と呼んでいる。
大多数の親はどのタイミングでどの程度子供に干渉す
「君が獣になる前に」全8巻感想。結末にがっくりきたが、それでもこの話が持つ可能性が好きだった。
*ネタバレ注意。
7巻を読んだ時点での予感的中、どころか予想の十倍ひどかった。
まさかあんなモブに毛が生えた程度のキャラに突貫工事で背景をくっつけて、「誰の中にでも獣はいる」みたいなこれまで三百回くらい聞かされた一般論にまとめて終わりになるとは……。
目の前で大勢の人間がもがき苦しみながら死んでいく様を見ていられるのは、「世界を壊したい波が来るかこないか」ではなく「とっくに一線を超えてい
「【推しの子】」感想。「母を救えなかった息子」問題について。
「【推しの子】」を既刊11巻いっき読みした。
人気があるだけあって凄く面白かった。
読んでいてちょっと気になることがあったので、そこへの言及。
*ネタバレ注意。
11巻までの話の文脈だと、この話の根本の問題は「母を救えなかった息子問題」だ。
吾郎の中の「救えなかった母」はアイではなく「吾郎母」だ。
「吾郎を出産することによって母が死んでしまった」→「自分が母親を殺してしまった」という
「好きな配信者が死んだ話」の感想。
昨日、読んだこの話について。
現実に起こった事件を想起させる部分もあるけれど、とりあえず完全に創作として読んだ感想を書きたい。 (*ネタバレ注意)
凄く良かった。
自分がこの話で一番良いなと思ったのは、ルカと福田にとってアマニが「本当に神だった」ところだ。
「神」とは何か。
「人ではないもの」だ。
もっと言うと「生身の人間ではなく(神という)概念」だ。
ルカと福田にとって、アマニ