フォローしませんか?
シェア
齋藤悠紀
2024年1月6日 01:10
「僕は、君がこれまで通り伝統的な銅版画をやるべきだと思う。"多層ガラス絵"みたいな誰も見た事のないオリジナルな作品は、全く好きじゃないな。」 何年も前、私が多層ガラス絵を発表し始めたばかりの会場で、私に向けてそう仰る方がいました。 彼は、私に初めて出会った個展で、私の銅版画の大作を購入してくれた方で、巨匠の絵画や版画も沢山コレクションしている、大コレクターとのことでした。評価の定まっていな
2023年12月23日 13:20
科戸(しなと)は、風の起こるところ。罪を吹き払う風。元を辿れば神道に登場する言葉ですが、画面下に描いた開かずの門は国昌寺のもの。 明治政府の神仏分離政策以前は、神と仏は当たり前のように混ざり合っていました(神仏習合)。例えば日本の七福神を代表する柔和な大黒天が、インドでは破壊の神だったのは有名な話です。 このように外から入ってきたものを、自らの内のものとどう折り合いをつけるかは、人間の常に変