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【ハンター×ハンター】G・I編のドッジボール対決、もう少し簡単に勝てたのでは?【考察】

※本記事には「ハンターハンター」のネタバレが大いに含まれますので、未読の方は今すぐ17巻まで読んでください。

筆者(齋藤)は子供のころからハンターハンターが大好きで、
どの話も好きだが印象に残っているバトルは?と聞かれると、
G・I編のドッジボールと答えてしまうかもしれない。

まず、念能力者たちが全力でドッジボールしているだけで面白いし、
ずっと敵だったヒソカと共闘する展開が熱すぎて、当時ジャンプを読みながら身悶えしていました。
(ドッジボール対決を本誌で読んでたなんて言ったら年齢がバレちゃうじゃないか…♥)

そんなドッジボール対決、結果的にゴン達は勝利するのですが、
ケガ人多数の満身創痍状態で、まさに辛勝という表現がふさわしいギリギリの戦いでした。

ドッジボールの話は大好きなので何回も読み返しているのですが、
ん?これもう少し簡単に勝てたんじゃね?と思う点が何点か見つかったので、
以下、考察していきたいと思います。

■ドッジボール対決の流れ(文字起こし)

まずは、試合中のボールの動きなどについて以下にすべて文字起こししました。
また、内野の人数増減があった際はその時点での人数を[ ]内に明記しています。
(G・・・ゴンチーム、R・・・レイザーチーム)

※手元にハンターハンター16巻、17巻がある人は合わせて一緒に読むと楽しいです。きっと。

①試合開始[G:7人 R:7人]

②ゴレイヌ→4番(アウト)[G:7人 R:6人]

③白ゴレイヌ→ゴレイヌ(パス)

④ゴレイヌ→5番(アウト)[G:7人 R:5人]

⑤白ゴレイヌ→ゴレイヌ(パス)

⑥ゴレイヌ→レイザー(キャッチ)

⑦レイザー→白ゴレイヌ(アウト)[G:6人 R:5人]
 ※ゴレイヌが外野へ、白ゴレイヌ消滅

⑧レイザー←→1番、4番、5番(高速パス回し)

⑨4番→ツェズゲラ(アウト)[G:5人 R:5人]

⑩キルア→ヒソカ(パス)

⑪ヒソカ→3番(アウト)[G:5人 R:4人]

⑫ヒソカ→13番(キャッチ)
 ※6番7番が合体して13番に[G:5人 R:3人]

⑬レイザー→ゴン(アウト)[G:4人 R:3人]

⑭キルア←→ゴレイヌ(パス交換)

⑮ゴレイヌ→レイザー→2番(キャッチ)→13番→ゴレイヌ(気絶)
 ※黒ゴレイヌ消滅[G:3人 R:3人]

⑯レイザー→ビスケ(アウト)[G:2人 R:3人]

⑰5番→ヒソカ(キャッチ)

⑱ゴン バック宣言[G:3人 R:3人]

⑲ゴン→13番(アウト)[G:3人 R:2人]

⑳ビスケ→キルア(パス)

㉑ゴン→レイザー(アウト)[G:3人 R:1人]

㉒レイザー バック宣言[G:3人 R:2人]

㉓ヒソカ→ビスケ(パス)

㉔ビスケ→2番(アウト)[G:3人 R:1人]

㉕レイザー→ゴンキルアヒソカ(キャッチ)

㉖ゴン→レイザー→ヒソカ→レイザー(アウト)[G:3人 R:0人]

㉗ゴンチーム 勝利

以上の流れとなります。
いや~やっぱりゴレイヌさんがいっぱい見せ場作っててとても良いですね

それはさておき、次にゲーム中の選手の言動について見てきます。

キルア「審判 質問!最後に外野に残ってた奴がボールに当たった瞬間「バック」って言って復活すんのはアリ!?」
審判「ナシです」
(中略)
キルア「OK ヒソカ」
ヒソカ「ああわかってる♦」「あいつ(レイザー)は最後だね♣」

No.163「対決⑥」より

キルアがゲーム中に審判に確認しており、
最後の一人がアウトになった瞬間「バック」を使用できないこと、
またそれをヒソカと共有し、レイザーを最後の一人に残すこと
(レイザーチームにバックを使わせないこと)
を方針として定めています。

それを踏まえて試合の流れを振り返ってほしいのですが、

⑱ゴン バック宣言[G:3人 R:3人]

のあと、ゴンはジャンケングー!でボールを大砲の様に飛ばし、巨体の13番を吹き飛ばしています。
(⑲ゴン→13番(アウト)[G:3人 R:2人])

この時点でレイザーチームの残りの内野の人数は2人(レイザー、2番)なので、
前述のレイザーを残す方針であれば先に2番をアウトにすべきで、
ヒソカがバンジーガムを使えばボールも戻しつつ確実にアウトにできるのですが、、

㉑ゴン→レイザー(アウト)[G:3人 R:1人]

普通にレイザーに撃っています。

㉒レイザー バック宣言[G:3人 R:2人]

そしてまんまとバックを宣言されています。
レイザーを残す方針はどこへ???

さらに解せないのがその後です。

この時点でレイザーはバック宣言済みのため、
もうレイザーを最後の一人に残す意味はまったくないんですね。

そのため、ゴンがもう1発レイザーにかませば試合終了のはずなのですが、、

㉓ヒソカ→ビスケ(パス)

㉔ビスケ→2番(アウト)[G:3人 R:1人]

なぜかビスケがパスを要求し、2番をアウトにしています。
2番を先に倒すとしても、ヒソカがバンジーガム使えばボールを手元に残しつつアウトにできるのに。
正直ここが一番意味わかりません。利敵行為か???

このようなビスケの反逆(?)により、ボールはレイザーに渡り、
レイザーの全力のスパイクを受けきるため、3人合体の例のやつをやる羽目になったのです。
(ゴンが止め!ヒソカが覆い!キルアが支える!←ハンターファン全員が暗唱できるセリフ)

それでは、上記の不可解な

・レイザーを最後に残さなかった理由
・ビスケがパスを要求した理由

について、それぞれ考察していきたいと思います。

・レイザーを最後に残さなかった理由

1.ゴンの性格上の問題

まず考えられるのは、ゴンがバックを宣言し内野に戻ってきた際、
「カンペキにアイツを負かしてやる!!」と、かなり頭に血が登っている様子であったこと。

こういった状態になったゴンに話が通じないことは、付き合いの長いキルアは承知しており、
レイザーを最後に残す方針がゴンに受け入れられないことを察して、方針転換をしたことが予想されます。

また、バック宣言時、ゴンは「ムカついてないの?」とキルアを煽っており、キルア自身も冷静さを失った可能性も多少あるかもしれません。

ヒソカについてはそもそもゲームクリアは目的でなく、あくまで暇つぶし的なスタンスのため、
戦術等は2人にお任せして見守っている節があります。

総じて、ゴンの融通が利かない一本芯の通った性格から、方針転換を余儀なくされ、
レイザーから倒さざるを得なかったということが考えられるのではないでしょうか。

・ビスケがパスを要求した理由

まずは問題のシーンについて、以下に文字で書いてみます。


ビスケ「ヒソカ パスちょうだい」
(ボールを受け取る)
ビスケ「あんまり投げるのは 得意じゃないんだけど!」
(2番に命中)
ツェズゲラの仲間「やった!! これで残るのは……レイザー1人!!」

No.166「対決⑨」より

全然「やった!!」ではないです。

本人の申告からわかる通り、ビスケはどうやら投げるのが苦手な様子。
実際、ゲームを通して、敵にボールを投げるのはこの場面が初めてです。

にもかかわらず、すでにアウトの実績があり、バンジーガムを使えるヒソカを差し置いてパスを要求したのはなぜなのか。

1.ヒソカが指を骨折したため投げられないと判断したから

これが一番有力かなと考えてます。

⑰5番→ヒソカ(キャッチ)

の際にヒソカは右手の指を2本骨折しているため、2番を倒せるボールを投げるのは無理と判断したのかもしれません。
実際、骨折後はヒソカは自分からボールを投げていないので。
(バンジーガムではじき返すのみ)

2.戦術を理解していなかった

(そんな描写は一切ないのだが、)とにかく1人でも減らせばチームに貢献できると考えていたかも。

3.師匠として見せ場がほしかった

(そんな描写は一切ないのだが、)試合で何もしていないのでゴンキルの師匠として焦りがあったかも。

4.内野3人がウダウダやっていた

(そんな描写は一切ないのだが、)しびれを切らしてパスを要求したのかも。

5.ヒソカに圧をかけていた

(そんな描写は一切ないのだが、)同じ変化系かつ年長者として、ヒソカに見せつけたかったのかも。

・・・と、無理やり考えましたが、1.以外どれもないと思います。というか1.も正直微妙ですし…。

自然な流れを考えるならば、「ヒソカ、バンジーガムで先に2番を倒してだわさ」
もしくは、
「あたしが2番に投げるからヒソカはバンジーガムでボール拾ってだわさ」
と声をかけるんじゃないかな、ビスケなら、と個人的には思いました。

■終わりに

メタ的なことを言ってしまうと、漫画的にレイザーに「バック」使わせずに1発で倒したら何の面白みもないので(笑)、
こういう展開になってしかるべしと思います。
ウダウダ書いてきましたが、結局めちゃくちゃ熱くて面白いので大好きです。ドッジボール、最高!

筆者(齋藤)の考察の他に、何か考えられる理由などがありましたらコメントなどでいただけると嬉しいです。


ちなみに試合の流れを確認してて気づいたのですが、実はキルアは試合中、1度も敵にボール投げてませんでした。これってトリビアになりませんか?

他にもハンター関連で以下の過去記事もございますので、
よろしければ見ていただけると嬉しいです。


最後に、冨樫先生の腰が少しでも良くなることを祈って、
筆を置かせていただきます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

それでは、また

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